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被災地支援センター

つながろう仲間たちと ささえようみんなのチカラで

熊本支援センターニュース「火の国がんば」No.13

日本障害フォーラム(JDF)熊本支援センター

2016年8月15日発行(毎週月曜日発行)

熊本支援センター
(〒861-8039熊本県熊本市東区長嶺南2丁目3番2号 熊本県身体障がい者福祉センター1階プレイルーム)
TEL 096-285-8569 FAX 096-285-8591 E-mail jdfkumamoto@gmail.com


わすれない

~第14クール(8月7日~8月13日)支援活動報告~

被災地障害者センターくまもと(支援スタッフ・神奈川県・成田)
 熊本市内の障害手帳をお持ちの全ての方(約42,000人)へ、 センターが作成した「SOSチラシ」を郵送しました。 これをご覧になった方から、支援を求める電話がかかってきます。 14クールが担当した支援内容は、 半壊した家の片づけ・引っ越しの手伝い・瓦の撤去などでした。 作業を進めていく中で、最初は、表情が硬かった相談者の方も 話しや昼食を共にすることで、表情が柔らかくなり、 色々と自身の話しや身の上話などを話してくれました。 孤立していく状況の中で、話し相手の必要性を感じました。
 また、今回痛感したのは、手帳をお持ちではなく、 障害・介護サービスの利用なし、 無年金の方など地域・行政に繋がりが全くない方が 多数いることが浮き彫りとなりました。 自分たちが暮らしている地域にも、繋がりがなく、 困難を抱えている方がいると思います。 震災で浮き彫りにするのではなく、 日々の生活でどのようにしていくか考えさせられる1週間でした。

にしはらたんぽぽハウス(支援スタッフ・神奈川県・小沢・古田)
 今回、最年少と最年長ペアで、にしはらたんぽぽハウスで調理支援をしました。 二人とも料理の経験が少なく、初日は迷惑をかけてしまいました。 なので、2日目以降からは、自分たちに出来ることをと考えながら行動しました。 不慣れな私たちに、食器の置き場所や、おかずの作り方などを丁寧に教えて頂きました。 最終日の金曜日の「絆食堂」では、たくさんのお客さんが来て、 みなさんが笑顔で帰っていく姿を見て、食は人と人との心をつなぐものだと感じました。 JDFとして食事支援に入れたことを誇りに思います。

就労支援センターくまもと(支援スタッフ・東京都・渡辺)
 8月8日(月)から10日(水)までの3日間、 熊本市北区にある「就労支援センターくまもと」という 障害者作業所の支援に入りました。 支援というより、ラベル貼り、箱折り、ドリンク剤の箱詰めなど、 利用者に「ビンのラベルは手前にして、見えるように置いてください。」 と指摘されながらの作業の連続でしたが・・・。 理事長の話によりますと、地震被災当初、福祉避難所として 多くの障害のある人たちを受け入れたそうです。 避難所生活が始まった最初の頃、何もすることなく、皆さんは一日中外ばかりを見つめ、 お互いがバラバラな状態で、うずくまって内にこもり、精気が全くない状況でした。 これではいけないと、気持ちを外に向かわせるため、 食事の手伝いや生活の中の役割を決めました。 それから少しずつ心を開くようになったそうです。 不安な日々を過ごす皆さんの気持ち、理事長の気転をきかした対応は、 大変心に残る話として、大切な「おみやげ」を頂いたような気がしています。

ワークセンターやまびこ(支援スタッフ・滋賀県・神山)
 今回取り組んだ活動として、 箱折り・お茶の袋詰め作業・タオルの袋いれ・パウンドケーキ作りと 様々な活動に参加させて頂きました。 私は重度の障がいを持っておられる方の施設に所属しており、慣れない活動でしたが、 やまびこの皆さんは親切に教えてくださいました。 「県内の販売元が被災して、パウンドケーキが販売できなかった。」 「下請け会社からの製品が届かなかった。」などと 震災直後のお話を聞かせていただいて、 やまびこの利用者の皆さんが当たり前に作業所に来て仕事をされている所を見て、 大変な状況を乗り越えて今があるんだなと思いました。 これから、地元の地域に戻ってから、 一人でも多くの方々に熊本の現状を伝えていきたいです。

益城町総合体育館・避難所支援(スタッフマネージャー・福島県・和田)
 避難所から仮設住宅への入居が進み、 自治体も「市町村地域支えあいセンター」の開設など、 新たなステージを迎えてきています。 しかし、益城町では避難所の集約が始まり総合体育館とミナテラスに、 新たな避難者を迎え入れ450名から470名の避難者を対応することになります。 退所の予定が立たず、避難者に残るみなさんは、 障がいを含む様々な困難を抱えていることが予想されます。 そういった状況の中、様々な外部支援団体が総合体育館の支援を終了し、 仮設での支援に移行していきます。 障がいのある人を中心にし、仮設住宅にすぐに移れない人たちの避難所の支援と 仮設住宅へ移るための手助けにJDFは、益城町総合体育館での支援を開始します。 避難所を管理運営するYMCAさん、 震災直後から支援に入っている日本医療社会福祉協会さんと共に8月15日(月) から支援を開始します。

左から支援物資の受取の様子、第14クールのメンバー、たんぽぽハウスの皆さん


=JDF関係者のみなさまへ=

<派遣支援員を募集しています>

障害のある人の暮らしの支援や、熊本県内事業所での作業や活動支援等をおこなっています。

主な活動

☆被災地障害者センターくまもととの協力(生活支援等)☆事業所支援(活動支援、食事提供支援等)☆その他

・3年以上の福祉職経験者を募集します。

・日曜日14時に集合し、次の土曜日(7日間)11時頃に解散となります。

・集合場所:JDF熊本支援センター(熊本県身体障害者福祉センター1階・プレイルーム)

☆現地のニーズに応じた活動を展開するため、予定が変更となる場合があります。ご了承ください。

 

<募金にご協力ください> 「地震後の女性たち」~DVなど家族問題、顕在化~
【熊本日日新聞2016.8.8日付、20面より】

 被災した障害のある人、事業所への支援活動や訪問調査などを行なうための 費用にとさせていただきます。ご協力お願します!

■ 銀行振込:ゆうちょ銀行
○一九(ゼロイチキュウ)店 当座:0750236
口座名:日本障害フォーラム災害支援金

■ 郵便振替口座:00120-2-750236
口座名:日本障害フォーラム災害支援金

 生活基盤を揺さぶられ、多くの女性たちが不安や迷いの中にいる。 熊本県の女性相談窓口に寄せられた事例。 「夫の実家に避難し、夫婦生活が悪化。家を建て直す資金も心配。」 「被災して身を寄せた実家で養父から暴力、暴言を受ける。」 「地震後、養父が飲酒をして養母に暴力をふるう。」 「被災で転居した先の修理が済んでおらず、夫が暴言でとがめる。」

 

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