つながろう仲間たちと ささえようみんなのチカラで 熊本支援センターニュース「火の国がんば」 No.36 日本障害フォーラム(JDF)熊本支援センター 2017年2月6日発行(毎週月曜日発行) JDF熊本支援センター 〒861-8039 熊本市東区長嶺南4丁目4-60長嶺ステップU-2号 TEL 096-285-8569 FAX 096-285-8591 E-mail:jdfkumamoto@gmail.com JDFが支援に入っている益城町内は、徐々に家屋の解体作業が進んでいます。 更地が増え、新しい家や建物が建っていくようすがあちこちで見受けられます。 支援員派遣先の「被災地障害者センターくまもと」は、 活動の拠点が熊本市内から益城町に移りました。 激震の地、益城で、今後も被災障害者への支援が継続されます。 第37クールの支援員は、東京・神奈川・愛知・京都・大阪・長崎から集まりました。 ここまでつないできた私たちの支援 活動と、熊本の人々と、 そして自分自身と向き合いながら、 真摯に被災地と関わっていこうと奮闘した37クールの活動の様子をご報告します。 “日常にちょっとした潤いを!” 木山仮設団地 地域支え合いセンター(益城町) 歩行が困難な高齢の男性と将棋を指しました。 2日目は、約束の30分前には待ちきれないようすで、 ガラス戸から外を覗き込み、我々が伺うと、嬉しそうに微笑んでくれました。 3つの集会所で行なうサロン活動は充実していますが、 気軽に外に出にくい方や移動が困難な方等様々な理由で、 参加が難しい方もいらっしゃるようでした。 世帯調査のためにお邪魔した方の中で、 将棋や麻雀など皆さんと交流できる内容のものに 興味を示される方が数名いらっしゃいました。 前出の男性と2日で7局指し、4勝3敗で勝ち越させて頂きました。 将棋で負けても最高の笑顔で悔しがり、勝った時は雄叫びをあげ、 帰ろうとすると「もう1局!」というリクエスト。 最後には「あんた、いつまで熊本におるとや。」と。 勝ち負けもゲームとしては大事ですが、 人との温かい交流は勝負に勝った時よりもうれしいものですね。 (大阪・石本/京都・政岡) “被災地障害者センターくまもとは、益城で支援を継続” 被災地障害者センターくまもと 先週末より、事務所が熊本市内から益城町に移転しました。 JDF熊本支援センターからは車で約30分の移動です。 JDF以外にも他の団体も参加して、多くのスタッフが復興支援に関わっていました。 被災された方の家屋の方づけや各種行政手続きの支援を行ないました。 訪問すると「いつもありがとう」と声掛けしてくれる方が多く、 今まで関わってくれたスタッフからタスキを受け取っての支援を感じました。 私たちも次に引き継げるように、寄り添いながら、 少しでも熊本の皆さんと笑顔を交わしながら、過ごしたいと思いました。 また、ここでの出来事を職場や周りに伝えて、多くの方に、 この震災はまだ続いている事を伝えていきたいと思いました。 (神奈川・藤野/愛知・前川) “そこに居てくれることで支えられた” ワークセンターやまびこ(熊本市) (10月末日まで、事業所支援として支援員派遣を行なっていた、 ワークセンターやまびこに、現在の作業所のようすを伺ってきました。) 観光名所の水前寺公園近くにあるワークセンターやまびこは、 今日も、しっとり風味豊かでおいしい焼き菓子を作っていました。 施設長の藤本さんは、JDFからの支援員派遣について、 「支援員さんがそこに居てくれるだけで支えられた。 利用者も、地震のことを話せる人がいることで、気持ちを保てていられた。」 と振り返られました。 地震の影響はいまだ変わっておらず、 最近になって地震の影響による水道管の水漏れが生じたり、 今も職員不足は解消できていないとのことでした。 作業所の建物は、マーシーリリーフ様と三菱電機様からの助成による、 屋根の工事が行なわれている最中です。 地震からもう10ヶ月、いや、まだ10ヶ月です。 きっかけは震災でしたが、ワークセンターやまびこの方たちとの関わりの中で、 支援者側も力が湧き出た場面がいくつもあったと思います。 何よりも、JDFの熊本支援が人を支える活動になっている、 ということを感じさせてもらえる訪問となりました。 (事務スタッフ 田中) =活動支援金のご協力 ありがとうございます。= 熊本支援センターの活動は、多くの方々からの活動支援金に支えられています。 この支援金は、東日本大震災での活動支援金を引き継ぎ、 熊本地震以降は「JDF 災害総合支援本部活動支援金」として募集を続けてきたものです。 2016年4月以降この1月末まで、延べ60件を超えるご協力者から、 累計で428万8千円のご支援をいただきました。 ご協力者の内訳は、個人の方々はもちろん、一般企業、専門学校、教職員組合、 特別支援学校、NPO、ボランティアグループ、福祉等支援団体、障害関係団体、 障害者支援事業所など多岐にわたります。 いただいた支援金は、これまでJDF熊本支援センターで行なってきた、 被災障害者の訪問調査と個別支援、行政との懇談と要請、避難所での支援、 障害者支援事業所の支援、仮設住宅の実地確認や地域支え合いセンターでの支援など、 さまざまな取り組みに活用させていただいています。 また支援金の一部は、JDF 本部で行う国との意見交換や、 情報発信などの活動にも役立てています。 JDF熊本支援センターの現在の形での活動は、今年度いっぱいまで続きます。 皆様のご支援に、心よりお礼申しあげるとともに、引き続き、 センターの活動へのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。 募金にご協力ください 被災した障害のある人、事業所への支援活動や訪問調査などを行なうための 費用とさせていただきます。ご協力お願いします。 ■郵便振替 口座:00120-2-750236 口座名:日本障害フォーラム災害支援金 ■銀行振込:ゆうちょ銀行 ○一九(ゼロイチキュウ)店 当座:0750236 口座名:日本障害フォーラム災害支援金 =JDF関係者のみなさまへ= ●支援スタッフにつきましては、 おかげさまで2017年3月末までの体制の目途がつきましたが、 スタッフマネー ジャーの不足している期間がまだあります。 スタッフマネージャーの派遣に、ご協力をお願いします。 JDF 熊本支援センターは、現地の障害者団体等で構成される 「被災地障害者センターくまもと」と一体となって取り組みを進めています。 活動内容は被災事業所や仮設住宅の支援、 被災した障害のある方への個別支援等が中心です。 JDF熊本支援センターの活動をブログで発信しています。 「JDF 災害総合支援本部」で検索ください。