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JDF災害総合支援本部

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被災地支援センター

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みやぎ支援センターニュース 「ゆい」No.12

日本障害フォーラム(JDF)東日本大震災被災障害者総合支援本部・みやぎ支援センター

2011年5月14日発行

仙台市太白区・萩の郷第二福寿苑内(5月1日より) 022-244-6965(TEL・FAX)
メール:jdf.miyagi@gmail.com
ホームページhttp://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/JDF_shienhonbu.html

 5月も半分が終わり、日中は暖かい日が続いています。JDFみやぎ支援センターの今までの活動が少しずつ地域に浸透し始めました。支援員は交代してしまいますが継続し、地域のニーズに応えられるように今後も力を注いでいきます。


訪問累計(5月13日現在)

  支援員 避難所 市町村 障害者支援事業所 関係機関 自宅・その他
5/13 25人 3ヶ所 6ヶ所 5ヶ所 0ヶ所 7ヶ所
累計 1,343人 596ヶ所 全市町村 350ヶ所 128ヶ所 449ヶ所

●訪問活動日誌から

【JDFが障害者支援の拠点に常駐・・・南三陸町】
 5月13日に南三陸町仮庁舎において「東日本大震災 南三陸町 障害者の支援体制打合せ会議」が開催されました。これは、南三陸町においても多くの障害者支援団体が現地に入って支援を行っています。地元の関係者にとっては各団体の違いが判らないとの声が多く、「同じ話を何回もしないといけない」「支援がダブって、もったいない」など意見から、各団体の支援のあり方を調整してほしいと被災地の要望から開催されました。
参加者は、南三陸町から行政関係者、福祉事業所、関係する法人、相談事業所などが参加し、各支援団体においては「JDFみやぎ支援センター」「被災地障害者センターみやぎ」「難民を助ける会」「障害児、知的障害・発達障害者関係団体災害対策連絡協議会」など主要団体が参加しました。
会議は、各福祉事業所及び各団体から現状と課題が報告され、支援に関わる問い合わせ等の窓口を一本化していくべきで、併せて地元の行政が窓口になる方がわかりやすいとの意見が出されました。結果、仮庁舎横に併設している「相談事業所 風の里」のコンテナのなかに固定電話回線を設置、スタッフを常駐させることで窓口をつくり支援を一本化していくが確認されました。なお、スタッフ派遣については各団体との連携が作りやすいとの観点から「JDFみやぎ支援センター」から派遣することになりました。
窓口を一本化して混乱なく被災地支援を迅速に実施していく事は、宮城県全体の課題と思われます。南三陸町の取り組みではありますが、まずはひとつの行政で実現されようとしていることの意義は大きいと思われます。この取り組みがスムーズにすすみ、全県での取り組みに発展することを願います。

事務局は、今
  • 5月11日(水)保健福祉センター保健福祉課職員訪問・協力依頼を行いました。
  • 5月12日(木)「第3回東日本大震災にかかる情報交換会開催のための準備会」参加しました。
  • 5月13日(金)「南三陸町障害者の支援体制打合せ会議」にみやぎ支援センター責任者・事務局長事務局次長等4名で参加しました。

●支援活動に参加した支援員から●

 5月8日(日)に現地入り。被災地の惨状に愕然としました。
自分に何ができるのかわからないまま訪問調査を行う中で、多くの方から「ご苦労さま」と温かい声をかけて頂きました。本当に大変な思いをされているのに、他人である私たちを気にかけてもらって…、と胸が熱くなりました。
 避難所となっているある学校の体育館に掲げてあった言葉、『頑張らない。けど、諦めない』 私にとって一生忘れることのできない言葉となりました。一歩ずつ、けどしっかりと前を向いて歩んでいる東北を、微力ながらこれからも応援していきます。(西谷 弾 東京都から)

 5月8日から5月14日まで石巻市、女川町を担当し、調査に回りました。石巻市では、やっと瓦礫の撤去が始まったという状況で女川町ではまだ手つかずの状況にはとてもびっくりしました。前グループが掘り起こしたニーズをどう地域にかえしていけるのか、今どのようなサービスが使えるのか我々には全く解からない中で、地域の役所の方々や福祉事業所の方々に助けられながら何とか当事者をサポートすることができました。この一週間を振り返り、福祉の原点である人と人との繋がりを再確認することが出来ました。職場に帰ってもここでの経験を忘れずに仕事に活かしていきたいと思います。又自分に出来ることで応援できることがあればしていきたいです。(三木 康義 兵庫県から)

 初めて見た被災地の悲惨な状況に、ショックを受け、不安の中で調査を始めました。直接障害のある人に出会うことが難しい状況と聞いていましたが、訪問を重ねていくうちに、一人、また一人と新たな障害のある人に出会いました。障害のある人から聞き取りをしていくと、被災してから2か月で、障害のある人を支える人の手が増え、避難所生活は不自由がないと言われる人がたくさんいました。しかし、障害のある人や、その人たちを支える施設職員の人たちのストレスが大きくなっている実態が見えてきました。ある施設の訪問時、施設職員からは地域で相談システムの不足があり、どこに何を相談すればいいのかわからないと話され、支援者へのサポートの必要性を感じました。また、避難所から仮設住宅へ移られてから、支援物資を受けられなくなり、生活用品がそろわず困っておられる障害のある方の家族にも出会いました。(木村 週 滋賀県から)

障害のある方のよりよい地域生活を再建していくために今は人が必要です。
ぜひご協力をお願いします!

まだ支援員が足りていない状況です。業務内容としては、以下のものがあります。
1.みやぎ支援センター支援員― 被災地避難所・福祉事業所への訪問による、ニーズの掘り起こし、具体的なニーズへの対応。
2.みやぎ支援センター事務局員― 電話相談、ニーズへの調整・対応、会計、備品・生活管理、庶務、支援員・車両管理等の調整、広報、活動報告・記録管理。
3.みやぎ北部支援センター支援員― 気仙沼、南三陸地域の避難所訪問・ニーズ調査・安否確認など。


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