支えよう、東北の仲間たちを! みんなの絆と力で! みやぎ支援センターニュース (ゆい) No.34 日本障害フォーラム(JDF)東日本大震災被災障害者総合対策本部 【2011年8月5日】 仙台市太白区・萩の郷福祉工場内、電話:080-4373-6077、FAX:022-244-6965、 メール:jdf.miyagi@gmail.com、 登米市東和町・若葉園内、電話:090-8349-9403、FAX:0220-45-2223、 メール:jdf.miyagi.hokubu@gmail.com、 ホームページhttp://www.dinf.ne.jp/doc/JDF/index.html 神奈川県海老名市の視察団が来訪 先月30日、障害のある人たちの災害時対策の調査活動として、 神奈川県海老名市の視察団がみやぎ支援センターを来訪されました。海老名市では、 障害福祉課と市内の障害者団体とが連携し、「災害時の要援護者への支援体制」について検討しているとのこと。 今回の視察はその一環で、障害のある人たちや家族・関係者がどんなことで 困っているのか、避難所や福祉避難所にはどんな役割や機能が必要なのかなど、 たくさんの具体的な質問表が事前に寄せられた上で、当日の意見交換を行いました。 参加者からは、「発達障害や自閉症の子どもたちが避難所で安心して生活できないと 聞いたが、実態はどうなのか」「両親を失った知的障がい児の人はいなかったか」 「福祉避難所の存在を普段から知っていたか」など、質問が続きました。 また、市の担当者からは、「要援護者名簿には、どんな情報を把握しておくべきか」など、震災対策の具体的内容に踏み込んだ意見交換となりました。 障害のある人たちが障害のない人に比べより甚大な被害を受けているという現実を前に、懇談会に出された少なくない問題も、「この場合はこう」と 一概に答えられない内容が多く、海老名市のように行政や障害者団体、 そして当事者や家族が連携し、いざという時に「災害弱者」を つくらなくて済むように、各自治体・地域ごとにもしっかりした仕組みを確立することがとても大切とあらためて感じた懇談の場になりました。 被災地派遣支援員募集、 お電話おまちしています。 080-4373-6077。 ■活動内容:支援員・・・被災者訪問によるニーズおこし・ニーズ対応など。 事務局・・・電話相談、庶務、広報、会計など。 ■活動場所:宮城支援センター(仙台)・みやぎ北部支援センター(登米) ※お盆休み後の参加者が足りません! 各地からの参加申込みをお待ちしています。 支援員の声 7/15〜7/23本部にて活動、愛知県、名肢会、藤野誠司。 JDFみやぎ支援センターのメンバーとして、前半は物資運搬や被災地視察、 後半は山元町にある工房地球村の活動に参加させて頂きました。 現地視察では、宮城から遠く離れた土地に住んでいる私には想像も出来なかった 悲惨な現状が広がっていました。 基礎のコンクリートごと引き抜かれ、横倒しになったビル。 とてつもなく大きな力によって握りつぶされた車、へし折られた電信柱、 基礎だけを残して無くなってしまった家の跡にたち・・・。 これからの復興・再建の道のりの長さ、困難さを考え、呆然となりました。 しかし、そんな中でも、コンテナを使用し営業を再開したお店が集まっている 「コンテナ商店街」や、仮設住宅で通所を再開した施設などがあり、 地元の人たちの復興へかける熱く強い思いにも触れる事ができました。 地球村での活動は利用者さんたちとの生産活動が主でしたが、 利用者さんとの会話の中から、仮設住宅での暮らしづらさ、 必要な物品がないため十分に活動できない歯がゆさなどを感じました。 また、職員の方も同じように、利用者さんに対して、 必要な環境を整える事ができない悔しさ、歯がゆさを感じていました。 最低限の必要物品に関しては、十分ではありませんが なんとか行き渡っているように感じました。 これからは、仮設住宅などで生活される障害をもたれた方、 そしてそのご家族などが、今後の生活を組み立てていく期間になると思います。 その時に、先行きの不安、必要な支援に対し、相談に乗り、共に考え、 支えていくために、これからもJDFの役割はより大きく、必要になると感じています。 東北の復興・再建を心から願っています。ありがとうございました。 支援のあしあと。 新たにリフト付きバンの提供をいただきました! センターには全国から様々な支援が頂いています。 今月2日には、京都の「やわた作業所(社福 鳩ケ峰福祉会)」さんから、 リフト付きバンを提供(貸し出し)していただきました。 「やわた作業所」は現在職員が3人。 日々の仕事だけでも精一杯の現場では職員を外に出せないと、 施設長の沼田さん自らが一人で、京都から高速道路で一路仙台入り。 「支援員は出せないけれども、少しでもお役にたてれば」という言葉を残し、 沼田さん自身は京都へと新幹線でとんぼ返り。 タイヤとバッテリーも「新品に交換済み」というご配慮に支援員一同感激。 これまでも多くの事業所から車の提供をいただき、 その全車輌がフル稼働で成り立っているセンター活動です。 本当にありがとうございました。 障害のある方との対話数1,436人、のべ支援員数561人。 (8月3日現在)