支えよう、東北の仲間たちを! みんなの絆と力で! みやぎ支援センターニュース (ゆい)No.43 日本障害フォーラム(JDF)東日本大震災被災障害者総合対策本部 【2011年9月10日】 本部センター、仙台市青葉区五橋2-12-2、電話:080-4373-6077、FAX:022-266-0292 東部センター、涌谷町本町99-7、電話:0229-43-6639、FAX:0229-43-6685、 メール:jdf.miyagi@gmail.com、 北部センター、登米市東和町・若葉園内、電話:090-8349-9403、 メール:jdf.miyagi.hokubu@gmail.com、 ホームページhttp://www.dinf.ne.jp/doc/JDF/index.html、 みんなが集ってだいこん、菜っ葉を植え、花を育てるのが夢 〜仮設住宅で農園づくりの第一歩土入れ作業はじまる 整体師の娘さんとともに針きゅうマッサージ業を営んでいた全盲のKさんは、 女川町にあった自宅・治療院を流されました。 小乗地区仮設住宅に入居したものの仕事を失い、環境の変化に戸惑い、 ストレスを感じる毎日でしたが、住宅周辺の外回りの作業を生活の中で位置付けるなかで生活にメリハリがつき楽しみとなっていきました。 この楽しみをひろげ、住民が交流しながら野菜作りや花づくりができるようにしたい・ しかし、仮設敷地内の地面は砂利が固く敷かれて畑にはむきません。 畑にする土を運んで敷きいれることはできないだろうか。 みやぎ支援センターではKさんの積極的な提案を受けとめ、 難民を助ける会の支援提供を受けて、土の運びいれを実現することができました。 トラックで運搬された山土は、これからたっぷりと肥料を入れ、耕して、 時間をかけて養っていきます。 9月8日のこの日は、難民を助ける会から土とともに肥料や農具なども届けられる様子を ごいっしょに見守りました。 さっそく住宅から顔をのぞかせた方もいらっしゃいます。 少しずつ土をならしながら、すてきな農園づくりの夢が広がりました。 障害のある方との対話数1524人、延べ支援員数688人、9/8現在。 手すりを設置しました JDFでは、女川町の仮設住宅を訪問調査を進めていくなかで、 高齢者や障害のある方々からいろいろな場所に「手摺りを付けて欲しい」というニーズが数多く集まって聞きました。 しかし、ユニットバスは強度の問題もあり、 通常の手すりは設置できないことがわかりました。 その問題を解決すべく、2週間に1度女川町の各関係機関が集まる会議の場で とりあげられました。 その結果、町立病院の作業療法士・理学療法士の先生方に知恵をいただき、 伸縮式の突っ張り棒とすべり止めマットを併用することを試してみることになりました。私たちもお風呂場への設置を先生に同行させていただき、取り付けを教わりました。 使用される方々によって、取り付け場所・高さ等が違いますので、 先生に立会いまたは後日確認していただくことが必要ですが、 9/9現在、JDFのスタッフは2件仮設住宅に設置しました。 少しでも当事者の方々の暮らしが安全・快適になるよう、 今後もニーズを受け設置していきたいと思います。 支援のあしあと 私は、JDFの支援活動に9月3日から9月9日まで参加させていただきました。 改めて3月11日に起きた東日本大震災の甚大な被害を目の当たりにし、 正直言葉を失ってしまいました。私自身、女川町における日々の支援活動において、 住民に対しいったい何が出来るかを自問自答していました。 仮設住宅の訪問等からニーズを上げ、他の関係機関やキーパーソンに繋げること。 グループ間で一つのニーズや案件に対して考えを深めること。 様々な人の繋がりや継続的な支援の輪が、復興に向かう大きな原動力や新たな希望に なっていると感じました。 今回のJDFの活動は、私自身の人生における貴重な経験であり 今後に生かしていきたいと思っています。 一週間という短い期間でありましたが本当にありがとうございました。 (加藤大 愛知から) 私は、JDFでの震災派遣に参加したのが今回で2回目です。 初めは5月に南三陸町、今回は石巻市の支援に参加しました。 南三陸町の支援では、避難所の訪問調査で被災状況の確認をしました。 精一杯努力したつもりですが成果もなかなか出ず、苦悩の末、期間終了し 次のクールへの引き継ぎました。 正直、南三陸からかえった後、自分の無力さに思い悩みました。 そして、今回の派遣が決まり、石巻市での支援がはじまるまでは、気が重く感じました。しかし、今回の支援では、今までのストーリーをイメージし、訪問調査したためか、 当事者の方々の生の声をニーズとして的確に捉え、早急に判断し対応したと 自負しています。 その結果、前回の苦悩を振り払えるほどのやりがいを感じることができました。 復興への道はまだまだ長いと思います。 今後も派遣要請があるようならば、是非参加したいです。 (金澤知範 愛知から) 編集後記 明日で24クールが終了します。 前のクールは女性が多く、華やかな支援が展開されていたようですが、 われわれは、全員が男で、女性は事務局職員一人という、暑苦しいメンバーでした。 秋の夜はふつう虫の音が聞こえてきて、風情あふれるものですが、 JDFみやぎ東部支援センターはいびきの大合唱で、寝苦しい日々が続きました。 それでも、支援員は出しうる限りの力を出し切ったと思います。(かね) ◆被災地派遣支援員を再募集!◆ ○活動内容 支援員・・・訪問によるニーズの掘り起こし、ニーズへの対応など。 事務局員・・・電話相談、ニーズの調整・対応、会計、庶務、広報など。 ○活動場所 みやぎ支援センター(遠田郡涌谷町)・みやぎ北部支援センター(登米市) 原則7〜10日間の支援期間が可能な方、ご連絡お待ちしています。080-4373-6077