支えよう、東北の仲間たちを! みんなの絆と力で みやぎ支援センターニュース 「ゆい」 bT 日本障害フォーラム(JDF)東日本大震災被災障害者総合支援本部・みやぎ支援センター 2011年4月17日発行 仙台市太白区・仙台ワークキャンパス内 022-306-4663(TEL・FAX) jdf.miyagi@gmail.com 宮城県の沿岸部の障害者支援事業所については、すべて訪問調査を終えました。その後すべての避難所の訪問調査に切り替え、総力を挙げてすすめています。 また、宮城県からのご紹介により、HONDA技研様より「JDFの活動を応援したい」との強い思いから、新車のオデッセィ・福祉車両(昇降式助手席)を、長期無償貸与していただきました。 本当に有難うございました。 訪問累計(4月16日現在) 本日 支援員31人、累計511人。 避難所29ヶ所、累計237ヶ所。 市町村4ヶ所、累計99ヶ所。 障害者支援事業所4ヶ所、累計200ヶ所。 関係機関0ヶ所、累計49ヶ所。 自宅・その他0ヶ所、累計57ヶ所。 ★東松島市と山元町で新たな訪問活動の広がり―保健師や地元団体職員との連携 東松島市 東松島市の保健師との連携で、避難所での生活を余儀なくされている障害のある方だけでなく、自宅等にも訪問し、障害のある方の安否確認とニーズ調査をおこなっています。 保健師との連携によって、多くの方々との対話が可能になり、一人ひとりの個別の要望をうかがうことができました。 山元町 町の障害担当の民生委員、保健師、社協の担当者、町役場福祉班の職員の皆さんと、個々で懇談を おこなってきました。山元町の社協の担当の方から相談があり、震災で被害のあった作業所の清掃、片づけをお手伝いしました。震災以来、閉所していた作業所をオープンするために、まずは避難所生活を送っている人や在宅状態の人たちの「たまり場」にしたいとのことでした。 また社協の担当者の方からは、「地域に140人の在宅の方がいるので、訪問支援等にも協力できないか」という相談があり、社協内での協議をするとのことです。山元町は、町の60%が被災した地域で、被害も甚大でしたが、そこからの再建の一歩を、引き続きお手伝いしたいと思います。 ●訪問活動日誌から… 避難所でうかがったあるお母さんの話 「自宅で津波の被災に遭い、3階に避難しました。その3日後に、自衛隊に救出されましたが、その時の津波で流されていく、知り合いや子どもたちが『助けて!』と言いながら濁流にのまれていく様子をただ見ているだけの状況が、とても辛かったです。避難所にいても窮屈でプライベートもなく、自分も周囲の人も疲弊していくばかりです。あの瞬間の出来事から、被災している場所が視野に入るだけフラッシュバックもあります。長い避難所生活が窮屈になってきた息子は、『早く作業所に行きたい』と言っていますが…」と、振り返ることすら辛い津波被災の状況や息子さんのことを話してくれました。 (訪問した支援員の記録の要約) 事務局は、今 ○4月15日に盲導犬協会の方、4月16日には岡山県の知的障害者福祉協会の方が来訪されました。JDFみやぎ支援センターの活動に賛同していただき、それぞれの団体から何かできることはないといったお話をいただく中で、連携や情報交換していくことが確認されました。 ○4月17日より、支援員等が一部入れ替わります。現在までのとりくみについて議論をおこない、継続してきた訪問支援が途切れることのないよう、マニュアルやデーターの整理などをおこないました。 ●支援活動に参加した支援員から● 私は、4月10日(日)より、JDFの活動に参加いたしました。全国より集まった思いを一つにする仲間とともに行動を行っていくうちに、ここにも新たな絆が生まれてきたと思います。強く熱い絆がある限り、この活動は太く、大きな広がりを見せることでしょう。さらに、それが全国を巻き込み、とりくんでいくような活動に発展できればと思います。 (大河内さん  救護施設協議会) 自分は宮城県の支援活動に入る前から、ニュースや新聞で惨状は見てきたつもりでした。実際に自分の目で見る現実は凄まじいものを感じました。が、それ以上に復旧した作業所で働いている障害のある方達の姿を見せてもらった時の方が、自分が感動していることに気付きました。どんなに大変な状況でも「普通」に働いていることの素晴らしさを感じました。そんな「普通」の生活を一日でも早く送れるように、これからも自分自身ができることでサポートし続けていきたいと思います (筒井さん 東京) この一週間はどれもが衝撃的で、どの人もがんばっていました。今一番がんばっているのは被災者の皆さんです。 今回は、障がいのある方に、特化した支援活動ではありましたが、多くの被災者とお話をする機会をいただきました。 我々支援する側が、悲しんだり、憤ったり、そういった感情でいては、被災者の方々は心を開いてはくれません。 笑顔を忘れないでください。 被災者の皆さんは涙を、悲しみをたくさん見てきました。 調査が空振りで無駄足だったと思うこともあると思います。でも、その地道な活動が必ず結果を生むんだと信じています。 (角田さん  東京からの派遣) <活動の記録> 4月15日(金) 相談支援事業所と居宅介護事業所を中心に在宅障害者の掘り起こし開始。 4月16日(土) すべての避難所の訪問調査をおこなうことを提案し、引き続き保健師や地域の団体と連携し安否確認や在宅訪問をおこなう。 障害のある方のよりよい地域生活を再建していくために 全国各地から人と車両の応援を、ぜひお願いします!