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著作権および著作隣接権と課題
開発途上国・市場経済移行国のための国際研修
2010年3月31日

出典:The DAISY Planet,March 2010
http://www.daisy.org/planet-2010-03

3月8日月曜日から3月12日金曜日まで、著作権および著作隣接権に関する新たな課題と、全盲の人々や視覚障害あるいはその他の印刷物を読めない障害のある人々に関わる課題に重点的に取り組む国際研修プログラムに、28ヶ国の政策決定者と専門家が参加した。1週間にわたるこの研修は、世界知的所有権機関(WIPO)により、米国著作権局と共同で実施された。

1週間のイベントで中心となったのは、全盲の人々およびその他の視覚障害あるいは印刷物を読めない障害のある人々(VIPs)による、著作権で保護されたコンテンツへのアクセスの改善であった。

このプログラムは、印刷物を読めない障害のある人々にとってアクセシブルな書籍、映画、および著作権によって保護されているその他のコンテンツの制作に関連のある、国内外の著作権法の原則に対する理解の向上を目的としていた。また、VIPsが容易にアクセスできるフォーマットによるこれらの作品の、質と量を改善できる実用的な手段の確認にも重点が置かれた。参加者は、救済策とアクセスの機会を増やす方法を模索し、さらに、関連技術への国境を越えた容易なアクセスを妨げる問題と制限について検討した。

(新)技術の主流化における重要な課題は、障害の発生率が高いにもかかわらず、効果的な問題解決のために必要なインフラストラクチャーと財源が不足している国で、可能な限り最大の影響を与えられる、実用的な解決策を開発することである。その他の課題としては、多種多様な言語、文化、および識字レベルに対応する必要性があげられる。

研修は、著作権で保護されたコンテンツへの時宜を得たアクセスを改善することにより、いかに知的所有権制度をVIPsのニーズにもっともよく対応したものとすることができるかを模索する、国際的な取り組みを背景として実施された。出典:WIPOプレスリリース
http://www.wipo.int/pressroom/en/articles/2010/article_0005.html)(英語)

著作権法、技術、国際協力、国連障害者権利条約、著作者の権利、例外規定と制限、信頼のおける媒介機関の役割などのテーマが取り上げられた。

DAISYコンソーシアム事務局長ジョージ・カーシャ(George Kerscher)は3つのテーマについて発表し、「1人3役」を果たした。

  • 「公共・民間の信頼のおける媒介機関の役割」RFB&D アクセシブル情報シニアオフィサーとしての発表
  • 「アクセシビリティに関する技術標準規格:DAISYコンソーシアム」DAISYコンソーシアム事務局長としての発表
  • 「デジタルメディアにおけるイニシアティブ:E-Pub、ウェブアクセシビリティおよび関連トピック」国際デジタル出版フォーラム(IDPF)会長としての発表

印刷物や一部の電子フォーマットを読めない人々による、著作権で保護された資料へのアクセスを改善するために、既に各国で取られている措置の例は、WIPOのウェブサイトのVISION IP (http://www.visionip.org/vip_resources/en/best_practices/)(英語)で紹介されている。