ひとりじゃないよ! 信じあい 助けあいながら ふくしま支援センターニュースつながりNo.2 2011/04/20発行:JDF被災地障がい者支援センターふくしま 住所 〒963-8024 郡山市朝日2丁目21−10 YKビル102号 TEL/FAX 024−925-2428 メール shienfukushima2011green@yahoo.co.jp 震災から1ヶ月が過ぎましたが、福島県は原子力発電所の事故のこともあり、不安の中生活しております。住民のみなさんは、肉体的な疲れと共に精神的なストレスも徐々に溜まってきています。 私たちJDF被災地障がい者支援センターふくしまは、現在、福島県内の避難所の障がい者の困っていることを聞いて行政や相談支援員に回す段階にきています。今後は、避難所にも入れずに、他のつながりがほとんどない在宅の障がい者支援と労力と時間のかかる活動もしていきます。先日、NHKなどのテロップや新聞で支援センターが紹介され、相談の電話も増えてきています。今後も支援の輪をもっと広げて、障がい者のみなさんの支援に全力で取り組んでいきたいと思います。 【調査累計(4月14日現在)】 障害者支援事業所 39ヵ所、避難所 152ヵ所、個別相談対応数 108件、電話相談 22件。 ■避難所からの声■ 自治体では避難所にいるすべての障がい者の人数、状況について把握がむずかしく、当支援センターも避難所の障がい者の状況とニーズ・困りごとを調査してきました。 調査して上がってきた問題点としては・・・ ●食事の栄養が偏っている ●プライバシーが守られていない ●介護用品、薬が足りない ●避難所から養護学校へ通うための交通手段がない ●入浴ができていない ●聴覚、視覚障害の人は情報が入りにくい ●トイレが使いづらい等がありました。 ■滋賀から福島へ差し入れに!■ 4月14日、ポテトファーム(就労A型施設運営)の佐野さんが滋賀から、野菜ジュースとトイレットペーパーの差し入れを持って、支援センターに来て下さいました。全国のみなさんに支えられていることを、改めて支援センターのスタッフ一同が実感しました。また佐野さんは、当支援センター内の放射線量を測定してくれました。郡山市の放射線量が思ったよりも高いと心配されていました。 ■これまでの訪問活動日誌から■ 【作業所・事業所の様子】 ・南相馬市の精神障害の利用者中心に支援している事業所では、連絡の取れなかった利用者2人が亡くなられていたことが判明。ここの利用者は、ある避難所で「精神障害のひとの対応はむずかしい」と入れなかったとのこと。市内の3事業所利用者32名のうち20名が県外避難、他は市内で在宅の生活。 ・いわき市のある作業所では津波の影響で建物と機械が被害を受けてしまい、利用者の通う場がなく、臨時に開設できるような支援が必要。全国からの支援の輪が広がっている。 【避難所の状況】 周りの人に気を使い迷惑をかけないようにとお風呂を我慢していたり、避難所で迷惑をかけるからと自宅に戻ってしまう障がい者の方がいた。また、養護学校に通学が決定してしたが、学校までの交通手段がなかったりと、震災から1ヶ月過ぎて救援物資以外の支援が必要になってきていることを実感している。4月18日までに第2次避難所である温泉街等に多くの方が移動する動きがあり、プライバシーが守られる反面、移動後の個々の状況把握、支援を誰がしていくのか、それを支える社会資源やシステムがあるのか、自ら声をあげなければ、周囲は感じにくくなっている。 4/5〜4/17までの避難所訪問は230か所のうち170か所訪問済みで、避難所でJDFが把握できた障がい者数は119人(身体49人、精神35人、知的21人、重度他14人 ■支援センター今後の活動■ 支援センターの知名度や活動が行政をはじめ伝わっていない為、今後様々なツールを利用し、周知を図っていきます。また、先日JDF被災地障害者支援センターふくしまの今後の課題整理の会議を実施しました。一ヶ月経過した評価、この間の活動で明らかになったこと、今後のセンターの役割、目標をどこにおくのか、具体的な活動と組織体制を確認しました。今後は、JILや相談支援事業所職員、JDからきょうされんの支部や全国からの支援者も参加して活動していきます。 <組織体制>代表:白石 (事務局体制ついては、4月23日13時からの構成団体会議で決まります。) <活動内容>安否確認と被災状況調査、物資搬入とニーズ調査・事前のニーズ調査に基づいた物資搬入と直接聞取り、避難所への支援センターの周知とニーズ調査、新たな避難指示地域に住む障がいをもつ方の避難手段と避難先の確保と紹介、他とのつながりがほとんどない在宅の障がい者の安否確認とニーズ調査、第2次避難所への支援センターの周知とニーズ調査 <民主党PT谷参議院議員が来訪> 14日(木)に民主党障がい者政策プロジェクトチーム座長兼同PT内難 病対策WT主査である谷参議院議員がJDF被災地障がい者支援センターを 訪れました。谷議員は「現場の声やご意見を集約して政府に伝えて 連携をとっていきたい。」と述べました。