音声ブラウザご使用の方向け: ナビメニューを飛ばして本文へ ナビメニューへ

意見発表(田中久徳)

田中●
国会図書館の田中と申します。本日はお時間をいただいてありがとうございます。国会図書館で今現在もやっているものも含めて、これからどのようにアクセシビリティの確保に向けて進んでいくかということについて、簡単にお話しさせていただきたいと思います。

まずご案内のように、今回の法改正で37条の施設ということで国会図書館が現在行っています視覚障害者向けサービスということで、私どもの施設も指定を受けるということで、現在お願いをしているというところでございます。
それから今年度の補正予算で127億円という資料のデジタル化経費というものが進み、政権交代によって少し施行について若干見直しが入っているところではございますけれども、それを進めるというところで、今回の法改正で、参議院でも視覚障害者等への情報提供を含め有効な活用を図る、国会図書館のデジタル化はそういう観点で進めるようにという付帯決議もございますので、このことを私どもは重く受け止めまして、デジタル化につきまして視覚障害者等への利用という観点で、今後の進め方を今、検討しているところでございます。

具体的にどのようなことをしているかと申しますと、一つは、今は戦前の資料のデジタル化をしているところの中心ではございますけれども、資料のテキスト化に向けてのいろいろな調査をしています。その調査を踏まえまして今後、どういう形で提供ができるかについて具体的な検討に進めていきたいというところでございます。

また、現在この法改正を受け、国会図書館だけでなく日本図書館協会等が中心になって、出版社等との今後の運用についてのガイドラインというものを策定の検討を進めているというところで、国会図書館もガイドラインに準じる形で今後の提供を進めていきたいというところでございます。

それから、具体的には今まで学術文献録音の音声化を進めてきたわけですけれども、そこにつきまして今、デジタル資料の今後配信提供もできるようになるというところで、一つは現在、厚生労働省の方で進めていらっしゃいます視覚障害者様向けの点字図書館等のネットワークを経由して、今後、音声のデジタルデータを配信していくということについて具体的な実施を進めていく。

さらに今後、公共図書館等で作成されるであろう録音・点字の資料につきまして、それを国会図書館でデジタルデータとして収集をしまして、それについても国会図書館がインターネット等を通じた配信提供をするということについても具体的な検討を進めていくということにしております。
さらに点字図書館等で提供される目録データと、国会図書館が今後収集していく録音・点字資料のデータを一緒に利用できるような総合的な検索システム環境というものも今後進めていくところでございます。

さらに今、新しい出版物につきましては、一つはオンラインで提供されている資料の電子納本制度の検討を始めていますので、そういうものも今後、国会図書館で収集して、視覚障害者様等の利用のできる環境整備を検討していくということが一つございます。
それから、紙の出版物のデジタルデータについても、国会図書館の方で集めて活用するということができないかということで、基礎的な費用がどのくらいかかるのかとか、どういう課題があるのかという検討を始めているところでございます。

それから、教科書のDAISY化につきましては、必要な情報交換を文部科学省と進めていく形で考えて、情報交換を行っているという段階でございます。
以上、簡単でございますが、国会図書館からの報告でした。

井上●
どうもありがとうございました。
衆議院議員、城内実様が今、いらっしゃいましたので、ご紹介します。

城内●
よろしくお願いします。

井上●
どうもありがとうございました。浜松の選挙区でございますね。
発言通知用紙についてですが、視覚障害その他で書けない方はスタッフにお申しつけください。それからすでに発表を終えた皆様も当然、書いていただいて結構ですのでよろしくお願いします。
それでは最後になりますが、大活字文化普及協会事務局長の市橋正光様よりお願いいたします。