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マイクロソフトユーザー「DAISY形式での保存」へ

マイクロソフト
プレスリリース
2007年11月13日
太平洋標準時 午前12:01 中央ヨーロッパ標準時 午前9:01 発表

何百万ものOpen XMLドキュメントを、世界で最も広く使用されている、印刷物を読むことに障害がある人々のためのアクセシブルなフォーマットへと変換することを目指す、共同開発プロジェクト

ワシントン州レッドモンドおよびスイスチューリッヒ―2007年11月13日―本日マイクロソフト社およびデジタルアクセシブル情報システム(DAISY)コンソーシアムは、視覚障害あるいは印刷物を読むことに障害のあるコンピュータユーザーが、日常生活において支援技術をさらにうまく活用できるようにする、標準規格をベースとした共同開発プロジェクトを発表した。他のOpen XMLソリューションプロバイダーの規範モデルとして、SourceForge.net上のこのオープンな技術共同プロジェクトでは、Open XMLベースのドキュメントを、世界的に認められている、ナビゲーション可能なマルチメディアコンテンツの読みと出版に関するDAISY標準規格の基礎となるDAISY XMLに変換することができる、マイクロソフトオフィスワード用の、無料でダウンロード可能なプラグインを開発する。

ここ数十年の間に、印刷物を読むことに障害のある人々は、スクリーンリーダー、拡大印刷、点字ディスプレイおよび音声合成装置などの多種多様な支援技術を使用し、ますます情報にアクセスできるようになった。しかしこれらの人々は、複雑なページレイアウトを見ながらナビゲートすることはできないので、情報があふれている現代社会の要求について行くために悪戦苦闘していることが多い。

DAISY形式の出版物の構造によれば、見出しやページ番号によって素早くナビゲートし、索引や参考資料を使用することが可能となる。これらはすべて、正確な順番で並ぶ、同期化された音声とテキストを備えている。Open XMLからDAISY XMLへのコンバーターは、印刷物を読むことに障害がある人々のコミュニティに利益をもたらすだけでなく、出版、研修および教育という情報化が進んだ市場におけるさらなる革新への可能性も提供する。

「国際的に認められている、世界の視覚障害者の代弁機関の会長として、またDAISY図書の一読者として、私はこのプロジェクトが、個人的にも、また仕事の上でも、自分にとっての突破口となると信じております。」と、世界盲人連合のペニー・ハーティン会長は語った。「高度に機能的な、アクセシブルなコンテンツを、世界のあらゆるところにおいてデスクトップで利用できるようにする技術は、非常に重要な意味を持っています。そして、このマイクロソフトオフィスワード用のOpen XMLからDAISY XMLへのコンバーターは、その目標に向けての注目すべき動きです。」

「この情報化時代においては、情報へのアクセスは基本的人権です。」と、DAISYコンソーシアムのジョージ・カーシャ事務局長は語った。「ですから、世界中の主要な視覚障害者団体がDAISY標準規格の推進に全力を傾けているのです。このマイクロソフトオフィスワード用のコンバーターを使用して、何百万ものOpen XMLベースのドキュメントからDAISYコンテンツを制作する技術は、出版社や政府、企業、教育関係者に、そして何よりも重要なことですが、読書を愛するすべての人に、即刻、多大な利益をもたらすことでしょう。」

「私たちは世界中の会員と学生たちの利益のために、これらの開発をしっかりと見守っています。」教育出版協会のシャーリーン・ゲイナー会長は語った。「Open XMLからDAISY XMLへのコンバーターは、印刷物を読むことに障害がある人々の際立って重要なニーズを支援するだけでなく、テキストのみ、あるいは音声のみの現在の図書では対応できない学生の学習体験を改善するという私たちの責務を果たす上でも役立つでしょう。」

「マイクロソフトオフィスワード用のOpen XMLからDAISY XMLへのコンバーターを使用して、Open XMLベースのコンテンツを、視覚障害の程度に関係なく、世界中のユーザーにとってアクセシブルな、強化されたマルチメディアフォーマットへと変換することが始まるでしょう。」と、マイクロソフト社のマイクロソフトオフィスグループプロダクトマネージャー、グレイ・ノウルトンは語った。「このアクセシブルな技術はお客様が求めていたものであり、私たちはこの目標を実現するためにDAISYコンソーシアムと共同で取り組めることを喜んでおります。」

Open XMLの採用は、Linux、Windows、Mac OSおよびPalm OSなどのさまざまなプラットフォーム上での使用に向けて、ソフトウェア業界全体に拡大し続けている。Open XMLからDAISY XMLへの独自のコンバーターの制作に興味を示しているソリューションプロバイダーは、SourceForgeのウェブサイト( http://sourceforge.net/projects/openxml-daisy)でこのプロジェクトについて知ることができる。その成果となる「DAISY形式での保存」のためのプラグインは、2008年初めに、マイクロソフトオフィスワード(Word XP、Word 2003、およびWord 2007)用に利用者が無料でダウンロードできるようになる予定である。

このニュースに関する、印刷物を読むことに障害がある人々のコミュニティのメンバーの展望は、 http://www.microsoft.com/presspass/features/2007/nov07/11-13daisy.mspxで入手できる。マイクロソフト社のアクセシビリティソリューションに関するさらに詳しい情報は、http://www.microsoft.com/enableで入手できる。Ecma Office Open XMLのオープン規格のドキュメントフォーマット仕様に関するさらに詳しい情報は、http://www.openxmldeveloper.orghttp://www.openxmlcommunity.orgで入手できる。

DAISYコンソーシアムについて
DAISYとはデジタルアクセシブル情報システムを意味している。DAISYコンソーシアムは1996年5月に、アナログ録音図書からデジタル録音図書への世界的な移行を主導するために、録音図書館によって組織された。現在70近くの非営利団体がコンソーシアムを構成しており、デジタル録音図書のDAISY標準規格の普及を積極的に促進している。DAISY標準規格は視覚障害、身体障害、知覚障害、発達障害、認知障害あるいは学習障害が原因で印刷物を読むことができない人々の読書体験に革命を引き起こした。コンソーシアムの構想は、「すべての出版された情報を、同時に、同じ費用で、アクセシブルで機能豊富な、そしてナビゲーション可能なフォーマットで印刷物を読むことに障害がある人々によって利用できるようにすること」である。

DAISYコンソーシアムおよびDAISY標準規格に関するさらに詳しい情報は、http://www.daisy.orgで入手できる。

マイクロソフト社について
1975年に設立されたマイクロソフト社(Nasdaq ”MSFT”)は、人とビジネスとがその可能性を完全に実現できるよう支援する、ソフトウェア、サービスおよびソリューション業界における世界的なリーダーである。

編集者への注記:マイクロソフト社に関する追加情報を閲覧したい場合は、マイクロソフト社のホームページ(http://www.microsoft.com/presspass )の会社情報のページをご覧ください。リンク、電話番号およびタイトルは、発行時のもので、その後訂正された場合もあります。さらにサポートが必要な場合、ジャーナリストおよびアナリストの方はマイクロソフト社のRapid Response Team(即応チーム)あるいはhttp://www.microsoft.com/presspass/contactpr.mspxに掲載されている、その他の該当する窓口にお問い合わせください。