音声ブラウザご使用の方向け: ナビメニューを飛ばして本文へ ナビメニューへ

開会挨拶

 片石修三
 (財)日本障害者リハビリテーション協会 常務理事

みなさま、こんにちは。 日本障害者リハビリテーション協会の片石です。

私どもの協会は、約10年この方、DAISY(デイジー)の開発・普及、厚生労働省から普及を委託されている事情もあり、取り組んでまいりました。最初は、視覚障害者の方々のDAISY録音図書として始まりました。そちらはほぼ、視覚障害者の世界では定着しつつあります。
ここ数年は学習障害の方々、さらには知的障害の方々にDAISYのCDを活用して何とか勉強、本を読んだり書いたりということに活用していただきたい、また、承知していただきたく、セミナーの開催等を通じて普及につとめています。

今回、内閣府の12月3日から9日の障害者週間の一連の行事、セミナー等が主催されておりますが、その一コマを私どもの協会がいただけました。
それでDAISYのセミナーを開催しました。

DAISYのことはまだまだ知って欲しいこともあるし、どう活用するかについても、何回もやって、1人でも多くの学習障害の方に活用していただければと考えております。
今日のセミナーのパンフレットの最後に、教科書のバリアフリー化が前進しましたと書いてあります。今般の著作権法の改正により教科書を障害者用に工夫したものにするということについては、全面的に著作権法が改正されました。
いろいろな教科書の作製方法はありますが、DAISYもその大きな手段の1つとして、これから普及していただければありがたいと考えています。

今回は、神山忠さん、特別支援学校の教諭ですが、自らが学習障害の方です。学習障害とは何か、また、どうすれば、そこをうまく乗り越えられるかを分かりやすく説明していただけます。

次に河村さん。当初から私どもの協会でDAISYの普及を一生懸命やってくださった方です。現在は、DAISYコンソーシアムという、世界組織の会長をしています。DAISYは、スウェーデンや北欧など、ヨーロッパでは大変進んでおりますが、まだまだ日本では進んでいない点もあります。その意味で、今後も河村さん、私どもも力を借りて、普及に努めていきます。今日は、都合が悪く、本人は来ておりませんが、テープで出演していただける予定でございます。

最後に、私どもの協会の野村から、DAISYの取り組み等について説明をいたします。 非常に短い時間ですが、協会の活動ならびに神山先生のお話をお聞きいただき、今後のDAISYの普及に、みなさまと一緒に取り組んでいきたいと考えております。 今日は、よろしくお願いします。