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学生はダウンロードをする-図書館はそれを励ます

文:レーナ・ブークヴィスト
写真:アニカ・スンディーン

カレッジと大学の図書館はデジタル録音図書のダウンロードに関し、新しい役割を担うことになった。図書館は学生達に、自分でダウンロードをするように励ますのである。もうこの2009年秋から開始する。
録音点字図書館はカレッジ及び大学の各図書館に、学生達に対する新たなダウンロードサービスについて活発に広報を行った。その目的は録音図書を必要としている全学生に、秋学期からデジタル録音図書を自分でダウンロードしてみるように勧めることである。4月と5月の間に、スウェーデンの学問の中心地から録音図書担当者と機能障害者専門コーディネーターが、録音点字図書館で行われたインフォーメーションミーティングとワークショップに参加した。
「インフォーメーションミーティングでは私達は、参加者達に実用的な事柄を2つ教えました。ダウンロードと、貸し出し利用者としての登録です。直接会うことは大変重要です。自分で試してみた方がよく学ぶことができますから。」
学生のためのデジタル録音図書のダウンロードを扱うプロジェクト『スチューデントダイレクト』のプロジェクトリーダー、ヒルダ・アンドロールスは述べた。
「私達は図書館と学生との出会いに、安心感が生まれるようにしたいのです。もし私達が図書館に良い情報を与えたら、図書館は自分達も良い情報を学生達にあげられるのです。」 ヒルダは言った。
カレッジと大学の図書館は学生を国立録音点字図書館に登録し、ダウンロードの問題に対して支援を与える責任を負うことになっています。
「これはやってみたい学生に私達が提供するサービスなのだと強調することが大切です。ダウンロードを自分でできない学生ややりたくない学生に対しては図書館がその責任を負うのです。」 ヒルダは言う。
 デジタル録音図書のダウンロードや、ストリーミングで本を読むことを希望する学生達は、デジタル録音図書の貸し出し利用者としての義務に関する契約書に署名をしなければならない。
デジタル録音図書には透かしが入っており、それによって全ての図書と貸し出し利用者が特定できるようになっている。
 国立録音点字図書館のカタログには学生や図書館向けのFAQ(よく問われる質問)が載っている。そこには一般的な質問に対する答えも載っている。学生達が誰かの手助けを求める時には図書館に頼るのである。
「図書館はこの分野でますます進歩していきます。図書館がもし助けを必要としたら、録音点字図書館に頼ればよいのです。」
ヒルダは言った。

●デジタル録音図書の中には、テキスト、音声、画像がついたDAISY録音図書と、音声のみのデジタル録音図書が含まれる。


原本書誌情報

Boqvist, Lena., Sundin, Annika. “Studenter laddar ned - biblioteken peppar!”. Bibliotek för alla. 2009, No.2, p.6.
http://www.tpb.se/filer/trycksaker/pdf/bfa22009.pdf (accessed 2010-05-18).

写真は原本を参照のこと

写真:国立録音点字図書館のヒルダ・アンドロールスは春の間にスウェーデンの学問の中心地から集まった録音図書の責任者やコーディネーターと会い、秋の変革に関してのインフォーメーションを与えた。