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シンポジウム「デイジー教科書の現状、課題、そして将来に向けて」

グループごとのテーマについての発表
テーマ:デイジー教科書の現状・課題・将来について

Cグループの発表

最初に、デイジー教科書というのは、少しずつ普及しつつあります。けれども、普及をしているのは、発達障害の現場だけである。ということが挙げられました。次に、製作・普及が全く進んでいないということが挙げられました。製作普及というと、まず、デイジー教科書の製作者が全く増えていないということと、周りの教育現場からデイジー教科書の認知すら全くされていないということが議論されました。

また、他にも例えば教科書展示会などの展示会に、拡大教科書は載せられているのに、デイジー教科書は載せられていないという現状があり、そのことより、出版社とか教科書を作っている会社からは、マルチメディアデイジー教科書というのは、商品として扱われていない、まるで教科書ではないかのような扱いを受けているということが浮き彫りになりました。

何よりディスレクシアという障害が、全く見えない障害であるということも問題で、教育現場の先生等がディスレクシアと障害を発見されないということと、保護者がディスレクシアということを認めたがらないということと、それに何より、当事者である児童生徒が気付かないという点が挙げられます。

写真

今後の提言についてまとめたいと思います。先ほど、普及・認知がされていないということにおいて、まずそれを解消するためには、先ほど古いパソコン(XP)が今年から使われなくなるということで、それらの古いパソコンを集めて学校図書館とか公共図書館に置いて、いつでもデイジー教科書にアクセスできる環境をこれから配備する必要があるとグループの声で上がりました。

あともう一つ、デイジーサポーターズみたいなサポート団体を結成することによって、デイジーの啓発を地域レベルでどんどんしていくことと、デイジーを使うノウハウというのもこれからどんどん普及、知ってもらう必要があると思います。

草の根レベルから地道に頑張っていくことが大切かなと思いました。以上です。ありがとうございました。