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マルチメディアDAISY:児童及び教師に対するアンケート調査

はじめに

マルチメディアDAISYとは何でしょう?

マルチメディアDAISYフォーマットの録音図書には原本の図書の文章と、ほとんどの場合挿絵が載っています。挿絵は多くの場合視覚障害者にも親しみやすいように描写してあります。吹き込みは読み手の声によるものか、スクリーンリーダーによるもののどちらかです。児童文学は全て、人が読み上げて吹き込みをしています。

マルチメディアDAISYに関し国立録音点字図書館(TPB)ができることは、2005年7月1日に発布された新たな著作権法に則るものとします。

どのように読むのでしょう?

マルチメディアDAISYの音声を、再生ソフトで聴くと同時に、印刷された図書の電子版テキストをコンピューター上で見ることができます。また原本の図書の挿絵が付いている場合もあります。読み上げが進むにつれて、該当の各文章毎に色のついたマーキングが掛かります。マルチメディアDAISYは、単体の録音図書プレイヤーを用いて通常の方法で聴く事もできます。その時には当然テキストを利用することはできません。

どのような図書がマルチメディアDAISYに適しているのでしょうか?

図書の内容を録音図書の読者が理解するのに、文章及び/または挿絵が、特に役立つような図書が適しています。それはノンフィクションか、印刷版と平行して録音図書としても出版できるとTPBが推薦した図書かによります。例えば読書訓練や特殊録音用の録音図書等。未だに全ての図書がマルチメディアDAISYとして製作可能なわけではないのです。

どのような図書があるのですか?

TPBは2007年にマルチメディアDAISYの製作を始めました。その時優先的に製作されたのは児童書でした。なぜならば特に多くの子ども達が再生ソフトを利用して読書をしているからです。できれば画面上の文章が読書訓練を容易にし、単なる特別な「読書訓練用録音図書」以外の図書を利用することができるようになればいいのですが。2008年秋には100冊以上の図書が完成しており、さらに多くの図書が製作中です。

全マルチメディアDAISYをTPBの目録に掲載
図書検索:http://katalog.tpb.se
範囲を拡大した検索
メディア形態:マルチメディアDAISY

TPBはそれぞれの図書に関して調査を望んでいました

2007年秋に私は、レークニィッタン(Lekniyttan)株式会社のアニータ・ヒルデンに連絡を取りました。この新しい種類の録音図書の評価を目的とした、あるプロジェクトに彼女が参加してくれるかどうか尋ねるためでした。アニータはすでにリーディングエーの養護教諭達や児童と連絡を取り合っており、このプロジェクトにその人脈を用いるのはうってつけです。TPBでは、プロジェクトチームがこのために結成されました。プロジェクトリーダーのイェニー・ニルソン、アンネ・スティーゲル、ミーア・ペッテション(プロジェクトの後半に参加)、プロジェクトの責任者、ビッテ・クロンクヴィストです。

プロジェクトチームは教師用と児童用と、それぞれのアンケートを作成しました。アニータは図書を持って手助けし、様々な質問に関し、相談役の役割を果たしました。

この調査を通して、マルチメディアDAISYをいかに紹介していくかというモデルにたどり着くでしょう。また将来のマルチメディアDAISYのデザインにも影響を与えるはずです。 TPBはプロジェクの業務がスムーズに実施されたことに関し、アニータ、教師達、そして特に児童達に感謝しています。

国立録音点字図書館(TPB)
児童専門図書館司書
イェニー・ニルソン


掲載者注

TPBの読書訓練用録音図書については下記を参照のこと。
Book + talking book(TPB > Startsida > English > Talking books > Different talking books)
http://www.tpb.se/english/talking_books/different_talking_books/

TPBは、カセットの録音図書の時代から読書訓練用の録音図書を製作していた。マルチメディアDAISYが子供たちの読書訓練を担い、かつてのように特別な録音図書の製作を行う必要がなくなることを期待して、このプロジェクトを行なっている。