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DAISYコンソーシアム、テック・ミュージアム賞受賞

テック・ミュージアム賞について

テック・ミュージアム賞は、技術の応用により人類に恩恵をもたらしている、世界各国の革新者たちの栄誉をたたえ、国際的な賞を授与するプログラムである。

テック・ミュージアム賞プログラムは、地球が直面している最も緊急かつ重大な課題への対処に、革新的技術解決策を利用している最も優れた者を表彰することにより、人類にとって何よりも急を要する問題への技術の応用に、世界全体が取り組んでいくよう鼓舞する。世界中の人々が、教育、平等、環境、健康および経済開発の分野における人類の現状を、技術の利用により大きく改善しつつある。その感動的な物語を紹介し、輝かしい業績をたたえることが、テック・ミュージアム賞の目的である。

毎年、候補者が推薦され、その後応募書類の提出が求められる。授賞対象となるのは、個人や営利企業、および非営利団体である。国際審査団が応募書類を審査し、毎年25名の受賞者を選考する。テック・ミュージアム賞は、健康、教育、環境、経済開発および平等の、5つの部門に贈られる。各部門で5名の受賞者が表彰され、さらに部門別に各1名の受賞者が選ばれ、50,000ドルが贈られる。受賞者は年次祝賀式典で表彰され、テック受賞者ベンチャーネットワーク(TLVN)に入会する。TLVNは、テック・ミュージアム賞を、年に一度のイベントから年間を通してのプログラムへと拡大したものである。TLVNの目的は、学習やネットワーク構築の機会に加えて、受賞者がその活動をさらに進めていくための支援を受ける機会を設けることである。

テック・ミュージアム賞プログラムは、2000年11月に創設され、第一回授賞祝賀式典は2001年に開催された。同賞と、多方面にわたる5つの部門の構想は、国連大学アメリカ協議会ミレニアムプロジェクトによる年次報告書、『未来への展望』から一部ヒントを得ている。同報告書は、賞を設けて表彰することは、人類の現状を改善するための科学の飛躍的進歩と技術の応用を促進する、効果的な方法であると提言している。テック・ミュージアム賞の対象部門は、同報告書で特定されている15のグローバルチャレンジ(地球規模での課題)に基づいて設けられた。

出典:http://www.techawards.org/(英語)

受賞団体の紹介(抜粋)

DAISYコンソーシアム

  • 受賞国:アメリカ合衆国
  • プロジェクト実施国:ブラジル、中国、ドイツ、日本、南アフリカおよびベトナムなど45カ国
  • ウェブサイト:http://www.daisy.org

DAISコンソーシアムのAMISプロジェクトでは、技術の利用により、印刷された情報を、無料で、世界中の障害者にとってアクセシブルにしている。

何百万もの人々が、視覚障害からディスレクシアに至るまで、さまざまな障害が原因で、情報へのアクセスができずにいる。高価な読み上げソフトを購入することができない人々や、ソフトウェアにはない言語を話す人々は、情報へのアクセスを妨げるバリアをほとんど克服できない。

AMISは、印刷物を読めない障害がある読者のために、テキストと画像、および音声を統合する国際標準規格、DAISYフォーマットによる図書の、無料再生ソフトである。AMISは無料なので、情報のバリアを撤廃できる。また、AMISは20の言語で利用可能であり、ほかのどのソフトウェアよりも、多くの地域の人々にとって情報をアクセシブルにすることができる。AMISはオープンソースなので、今後さらに多くの言語に合わせて改良され、世界中で情報への平等なアクセスを拡大し続けていくであろう。

出典:http://www.techawards.org/laureates/(英語)

受賞トロフィー

DAISYコンソーシアムの展示