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未来の学習教材 読み書きの障害/ ディスレクシアがある人々のために
要求事項及び潜在的なニーズに関する調査報告

スウェーデン・ハンディキャップ・インスティチュート、スウェーデン・ディスレクシア協会(FMLS)

著者:トールビョーン・リンドグレン FMLS
編者:バーブロ・オールボム スウェーデン・ハンディキャップ・インスティチュート
写真:トールビョーン・リンドグレン

付録:ディスレクシアの分野に関する専門用語と法制度の解説及び読み書きの障害に対するアプローチ

著者:ボディール・アンデルショーン(公認言語療法士)
スウェーデン・ハンディキャップ・インスティチュート
スウェーデン・ディスレクシア協会(FMLS)

項目 内容
発表年 2002年
備考 この資料のwebの掲載は、財団法人中央競馬馬主社会福祉財団の助成により行いました。

序文

新たな情報技術と適切な知識により、読み書きの障害がある人々が直面する問題の多くが克服できるようになってきた。本書で扱っている、学習教材や指導法に対する要求事項と潜在的なニーズに関する調査報告はともに、読み書きの障害がある人々を対象とした、様々な形式の読み書き用機器の開発や実験に焦点を当てたプロジェクトから得られた経験を、ひとまとめにする初めての試みである。

プロジェクトは主にスウェーデン・ディスレクシア協会(FMLS)が中心となり、スウェーデン・ハンディキャップ・インスティチュートとの協力によって、1989年から2001年まで実施された。

本書のタイトルは、「未来の学習教材読み書きの障害/ディスレクシアがある人々のために」であるが、ここで採り上げられた要求事項は、実際の所非常に基本的なことなので、文字で書かれた文章を作成する人全てに関係があるといえよう。本書は、スウェーデン・ハンディキャップ・インスティチュートによる“Young People in Focus(若者達のために)”といわれるプロジェクトの一環として、スウェーデン相続基金財団の支援を受け、FMLSによって作成された。

ストックホルム、2002年11月
ホーケン・シーゲル スウェーデン・ハンディキャップ・インスティチュート理事
ヤン・スンドグヴィスト スウェーデン・ディスレクシア協会会長

目次

著者によるはしがき

第1部 要求事項

全般
印刷された教材―文章
印刷された教材―レイアウト
デジタル形式の教材―テキストとコンテンツ
デジタル形式の教材-技術
書字及び知識収集を助ける教材/福祉機器
指導法
結論

第2部 ニーズに関する調査報告

スウェーデンにおける15歳の児童の識字力
読解
任意の読書
数学
科学
社会的な背景
単語の解読
識字力に対する強い要求

読み書きの障害/ディスレクシア

書き言葉に関する経験不足
受動的な態度

出発点

書き言葉

文章と読む仕組み
第二言語の習得と数学の能力
印刷物vs.コンピューター画面
弱点を補うこと

指導環境

知識
教材
福祉機器
指導環境

特殊教育のための教材

読みやすい図書

録音図書

カセットテープによる教材

アンケート調査
インタビュー

コンピューターを利用した指導

一般的なコンピューターの利用
新しいソフト
練習プログラムを用いた特別なニーズがある生徒の指導
音声認識プログラムを用いた特別なニーズがある生徒のための指導

代わりの教材の利用

DAISY

結論

新たな技術の可能性

市場の出現

付録

ディスレクシアの分野に関する専門用語と法制度の解説及び読み書きの障害に対するアプローチ