音声ブラウザご使用の方向け: ナビメニューを飛ばして本文へ ナビメニューへ

読者とのコミュニケーション

ジャーナリズム業界や商業界の良識、あるいは社会常識をふまえ、絶えず読者と記者の間で意見を交換することが重要です。その実現方法は多数あります。

  • 記事の全体的な傾向としては、教訓的にはせず、むしろ読者自身が解釈し、自分なりの結論に達し、自分の見解や意見を述べることを求めるものでなければなりません。
  • 記者の過ちを正直に認めることによって、読者と新聞との間に信頼関係が築かれます。
  • 不確実なことについても同様です。「なぜ飛行機が墜落したのかはわからない」と認めます。しかし、その理由を明らかにしていきます。
  • 情報源の信頼性やニュースの評価に関する原則についてオープンに議論することによって、読者は新聞の一部であるという印象が生まれるでしょう。
  • 手紙や電話で自由に投稿するよう読者に求めた場合、春の花についての詩を書いた手紙が殺到してしまうかもしれません。
  • このような詩を一つか二つ掲載するだけでも、読者の創造性が高まるでしょう。おそらく、思っていた以上に多くの詩を受け取るでしょうが、読者から信頼されていることがわかって安心するでしょう。
  • 読者が記事や新聞、あるいはニュースの評価について批判してきた場合、そのような意見を掲載するのは良い考えです。毎回反論する必要はありません。常に新聞が正しくなければいけないというわけではないのです。
  • できるだけたくさんの手紙を読み、質問に回答することが重要です。読者の多くは、回答を期待してはいません。ですが、もし何らかの回答が得られれば、読者はきっと記者と新聞のことを覚えてくれるでしょう。
  • 読者による新聞社訪問をオープンに受け入れることは、長い目で見れば好ましく、オープンで何事にも関心が高いという記者のイメージを強化します。 ・ 読者には直接的な質問をします。「この国の税金は高すぎますか?イエスかノーで答えてください?」毎号、ニュースに関連したクイズを載せてもよいでしょう。読者からの回答も、質問と同様に、頻繁に掲載します。
  • インターネット上では、スペースの制限はまったくありません。ですから、倫理規定に反しない限り、読者の手紙を編集せずに掲載できます。
  • コンテストやクロスワードなどがあれば、絶えず手紙が寄せられるでしょう。
  • 資金に余裕がある場合、ロゴを入れた賞品や景品を提供することも、一種のコミュニケーションとなります。
  • 読者に新聞やレイアウト、ウェブサイトなどに関する意見を求めれば、貴重な情報が得られるでしょう。
  • フォーカスグループを組織し、その意見を聞くことは役に立ちます。
  • 機会があれば、会議や展示会、セミナーで、できるだけ頻繁に読者に会うようにしてください。