参考資料
DINF(障害保健福祉研究情報システム)に掲載している読みやすい図書関連情報
- 認知・知的障害者にとっての分かりやすい情報
ブロア・トロンベック(スウェーデン読みやすい図書基金)
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/resource/other/bror.html
読みやすい図書とその概念、スウェーデンの読みやすい図書、デジタル出版についての報告です。読みやすい図書の出版の目的と必要性について次のように書かれています。
読みやすい出版の目的は、簡単でわかりやすく書くということであり、同時に大人向けに多様な形でそれを行うということです。これを達成するには内容、言語、挿絵、グラフィックなレイアウトを考慮することが必要です。
読みやすい図書が必要なのは、だれでも文化、文学、情報に理解できる形でアクセスできるという民主主義的権利があり、権利を行使し、自らの生活をコントロールするには、情報に精通している必要があるためです。 - 読みやすい図書のためのIFLA指針 Bror I. Tronbacke(ブロール・トロンバッケ)編著
日本障害者リハビリテーション協会 訳
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/easy/ifla.html
原文:
Guidelines for Easy-to-Read Materials. Compiled and edited by Bror I. Tronbacke. 1997.
IFLA Professional Reports 54. ISBN-13 978 - 90-70916-6-49
この指針は次の2つの目的があります。
1. 読みやすい図書の本質とそのニーズを記述し、主要な対象グループを確認すること
2. 読みやすい図書の出版社及び読むことに障害をもつ者を対象とした団体及び機関に示唆を与えること - スウェーデン読みやすい図書基金―読みやすい図書センター (The Swedish Easy-to-Read Foundation―The Center for Easy-to-Read)
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/easy/sweden.html
スウェーデン読みやすい図書センターは、読むことに障害がある人々、あるいは、スウェーデン語を使う習慣がこれまでほとんど無かった人達がニュースや文学にアクセスできるようにすることを目的とし、読みやすい図書の資料・能力センターとして機能しています。主な対象グループは、知的障害者、自閉症や失語症の人、ディスレクシアの人、ろう者、高齢者、移住者、学童です。 - 「読みやすい新聞の作りかた」
8 SIDOR How to make an easy-to-read newspaper
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/guideline/06_8sidor/index.html
読みやすい新聞の編集に携わっている方々、あるいは読みやすい新聞の発行を計画している方々のために、実践上のヒントや提案のリストを作成した。 - わかりやすい言葉で
-読みやすく、わかりやすい言葉で書かれたヨーロッパの国々の新聞とその開発の動き-
【抄訳】
IN PLAIN LANGUAGE
-Easy-to-read and plain language newspapers and initiatives in Europe-
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/080403_in_plain_language.html
EUソクラテスプログラム、グルントヴィッヒ2プロジェクト(2000 年~2006年)が、「ヨーロッパ読みやすくわかりやすい言葉の学習連携ネットワーク」の一環として発行した、読みやすく(easy to read)、わかりやすい言葉(plain language)で書かれたヨーロッパの国々の新聞とその開発の動きについての小冊子の抄訳です。ヨーロッパ連携ネットワークのプロジェクトと各国の活動が紹介されています。
ヨーロッパ連携ネットワークには、スウェーデン、ベルギー、イギリス、ノルウェー、オランダ、フィンランド、デンマークが参加しています。
各国の言語は、お互いに関連があっても大きく異なっていて、何がわかりやすい言葉、読みやすい言葉であるかは言語によって異なりますが、わかりやすい言葉で書くプロセスは、すべての言語についてほとんど同じであるという考えで活動しています。 - 「国連障害者の権利条約」
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/rights/right.html
2006年12月に採択された「国連障害者の権利条約」は、 障害のあるの人の基本的人権を促進・保護すること、固有の尊厳の尊重を促進することを 目的とする国際的原則です。
2008年4月3日にエクアドルが批准し、批准国20カ国に達しました。
これにより30日後の5月3日に、障害者の権利条約は発効しました。
DINFはこの条約の重要な意義に着目し、 第1回から第8回までの特別委員会及び採択後の動向に関しての情報を掲載しています。 - マルチメディアDAISYのCD-ROM付き『赤いハイヒール ~ある愛のものがたり~』 写真: ビョーン・アーベリン
文: ロッタ・ソールセン
訳: 中村冬美
朗読: 相良麻里子
発行: (財)日本障害者リハビリテーション協会
定価: 1500円(税込み)
『赤いハイヒール』は、知的障害のある若い女性の恋のお話で、シンプルに理解しやすい文章で構成され ています。また「障害」のある人たちとその親の思いや、自立への強い願いが「赤いハイヒール」によって象徴的に描かれている本です。この本は1994年、スウェーデンの「読みやすい図書基金」から出版されました。「読みやすい図書基金」は、国の補助を受け、普通の本では理解がむずかしい方々を対象に、「わかりやすい・読みやすい」ということを念頭におき、イラストや写真の構成、レイアウト、文字の大きさ、ストーリー構成、語彙など様々な工夫をした本や新聞を出版しています。『赤いハイヒール』は「世界のバリアフリー絵本展(2002年)」で、国際児童図書評議会から、障害のある青少年向けの推薦図書に選ばれました。
お問い合わせ先:
http://www.dinf.ne.jp/doc/daisy/