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読みやすく改変された書物(adapted literature)とは?

質の高い、読みやすく改変された書物には、3つの際立った特徴がある。

  1. 読者の特性に合わせ、その身体能力だけでなく、言語能力、知的能力、文化的能力および認知能力を考慮し、正しく機能するよう改変されたものでなければならない。
  2. 読みやすく改変された書物には、高度な文芸芸術性が備わっていなければならない。
  3. 読みやすく改変された書物は、できるだけ多くの読者が興味深いと感じられるような、インクルージョンを目指したものでなければならない。 (ライダーソン 2002年 p.17)

ニーナ・アスクヴィグ・ライダーソン(Nina Askvig Reidarson)は、2点目についてさらに詳しく、高度な文芸芸術性が備わっていれば、障害者にB級文学を調達してしまうことが防げると語っている。「…そして私は、こう付け加えたくもある。それは、作品と障害者の両方の名声を高めるだろうと。」

読むことが困難な人々のための図書を出版している多くの国々では、「読みやすい(easy-to-read)」という言葉を使用している。例えば、国際的な読みやすい図書ネットワーク(International easy-to-read network)があり、「すべての人のための図書」財団もそのメンバーとなっている。ノルウェーでは諸般の事情から、「読みやすく改変された(adapted)」という言葉を選んだ。

ノルウェーの出版社は、「読みやすい」という言葉を、全く異なるさまざまな図書を示すために使用している。多くの出版社はそれを、読み方を習い始めたばかりの子供向けの図書に使用しており、時には「読みやすく要約された」成人向けの読み物にも使用している。知的障害者のために改変された図書もまた、「読みやすい」と呼ばれている。つまり、この言葉はかなり不正確なのである。またこの言葉は、さまざまな改変手段のすべてを網羅するものではない。

さらに論じるなら、「読みやすい」図書は、誰にとっても読みやすいわけではないといえる。実は、それが書かれた対象となっている人々にとっても、読みやすいとはいえないかもしれない。それはただ「アクセシブル」であればよいとされている。

実際、読みやすく改変された書物は新しいものではない。これまで本が存在してきた間ずっと、そのような書物はさまざまな人々のために作られてきたのであった。今、私たちが試みていることは極めて単純で、私たちが製作する書物に、より多くのアクセシビリティのレベルと種類を導入しようということにすぎない。それは結局、開発と多様化、そして私たちの時代のニーズに合わせた改変を行うということなのである。

歴史全体を通じて、書物は排他から共生へと発展してきた。当初本は、教養のあるエリートのために書かれていたが、現在では多くの読者に届けられることを意図して書かれている。「すべての人のための図書」財団が読みやすく改変された書物について語るとき、それは、多種多様な読者を含めるということ、すなわち、できるだけ多くの人々に、書物の世界へのアクセスを提供するということである。

また同時に、それは書物の多様化を進めることでもあり、新たなジャンルが受け入れられつつある。例えば、児童文学がそれ自体グレードの高いジャンルとして受け入れられたのは、つい最近のことである。児童書の著者は、まだ誰もノーベル文学賞を受賞したことがないのは、大いに問題である。2005年、ノルウェーのブラーゲ賞(Bragepris)が、コミックストリップ専門の賞を発表した。まだ成人向けの絵本の出版社や書店を探すのは難しいが、これも時間の問題だと私たちは信じている。

今日、読みやすくするための改変は、ある程度は必要である。私たちはコミュニケーションが新たな形態へと変わりつつある社会に暮らしている。大量の情報が膨らんでいき、それを受け手にわかるように正確に伝えることが重要である。読むことが苦手な読者のために、苦労してテキストを改変すれば、あまりアクセシブルではないテキストを、時間をかけて読もうとはしない人々にも、それを読んでもらえるかもしれない。優れたユーザーインターフェースは、あらゆる人のために、さらに情報をアクセシブルにするのだ!

言いかえるなら、これは読みやすく改変された書物と「一般の」書物とを完全に区別するということではない。多くの一般の図書は、読むことに不慣れな読者にとってもアクセシブルであり、読みやすく改変された図書は、それがターゲットとしているグループ以外の多くの人々の興味もそそるであろう。

このように、特定の読者のために改変を行うことは重要である。図書の改変には多くの方法がある。さまざまな改変形態は、お互いを排除するのではなく、補完しあうであろう。

「すべての人のための図書」財団では、以下のメインカテゴリーを使用している。

  • シンプルなテキスト
  • シンプルな内容
  • オーディオブック
  • 大活字
  • 点字
  • 手話および手話のイラスト付き
  • ブリス(BLISS)やピクトグラム(絵文字)、PCS
  • さわる絵

学校の教科書もまた、フィクションおよびノンフィクションの図書と同じガイドラインに沿った改変が必要である。

以下の各章では、これらの改変をどのように行うかを論じる。その後、出版に関する章があり、最後に、できるだけ多くのターゲットグループのために、どのようにして図書をアクセシブルにしたらよいか、いくつか提案する。しかし、繰り返し申し上げたい。何も秘策はないのだ!