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ブリス(BLISS)やピクトグラム(絵文字)、PCSつきの図書

ブリス、ピクトグラムおよびPCS(Picture Communication Symbols)は、補助・代替コミュニケーションで使用される、図によるコミュニケーションシステムである。これらは、普通の文字を理解したり使用したりすることができない人でも「読む」ことができる。

これらの代替コミュニケーションシステムは、例えば話すことができない人によって使用される。これには、発話器官のコントロールができない脳性麻痺の人も含められる。ブリスサインとピクトグラムのボードがあり、これを使って個々のシンボルを指差すことにより、コミュニケーションをとる。これらのボードには電子版もあり、重度の身体障害者でも適切なシンボルを指差すことができるように改善されている。

ブリス

ブリスはもともと、オーストリアのチャールズ・ブリス(Charles Bliss)によって開発された。彼は、さまざまな国の人がお互いにコミュニケーションをとることができる、国際的な書き言葉を開発したいと考えた。ブリスは、チャールズ・ブリスが願っていたような、平和を推進する国際的に重要な役割を担うことは決してなかったが、機能的能力の低下が見られる数多くの人々にとって、優れた支援手段となった。

特別支援教育修士のアストリ・ホルゲーセン(Astri Holgersen)は、ブリスの使用について、次のように述べている。「ブリスがノルウェーに導入されたとき、誰よりも先にそれを使い始めたのは、大勢の脳性麻痺の子供と若者だった。彼らは1980年代に、ピクトグラムやPCSなどの、さらにシンプルなシステムを使い始めたのだが、その後はブリスの使用が増加した。これは一つには、このシステムが言語発達の大きな可能性を秘めているからである。またそれは、読み方の学習や言語訓練の際にサポートとして使用される。だが私は、ブリスは本来もっと使用されるべきであるが、それほど多くは活用されていないと思う。これはブリスが特別支援担当教師たちに十分知られていないからである。私たちは専門文献や技術的可能性に関する十分な知識を持ち合わせていない。

ブリスは国際的な言語で、ノルウェーのブリスユーザーは、ブリスを使用している他国の人とコミュニケーションをとることができる。それは常に変化し続けている言語で、新たなシンボルが取り入れられていく。現時点でおよそ4000個のシンボルが存在する。

ブリス標準ボードは、6つの部分に色分けされた碁盤の目のような構成となっている。色は自由に選ばれる。色を付ける理由は、ボード上でシンボルを見つけやすくするためである。色は品詞ごとに決まっている。

灰色の部分は、慣用句や助詞、指示語
白い部分は、前置詞と「目立たない単語」
青い部分は、人
赤い部分は、動詞
緑の部分は、形容詞と副詞
黄色の部分は、名詞

ブリスは視覚的な表示システムで、文字の代わりに論理的な意味上のまとまりで、単語や概念が表現される。このシステムには、抽象的な概念と具体的な概念のシンボルが含まれている。それらは新しい概念を形成するために組み合わされる場合もある。さまざまなシンボルを分析すれば、個々の単語よりもはるかに正確な内容を把握することができる。これが、ブリスを他のグラフィカルシステムとは異なるものとしている。ブリスは言語として分類できる。」(トロンドハイム(Trondheim)2006年-「すべての人のための図書」財団)

ブリスで表す「お母さん」

「お母さん」(ブリス)

PCSで表す「お母さん」

「お母さん」(PCS)

ピクトグラムで表す「お母さん」

「お母さん」(ピクトグラム)

ピクトグラム

スバス・マハラジャ(Subhas Maharajah)はピクトグラムの発案者である。彼はカナダの知的障害者にブリスを教えようと取り組んだが、成功しなかった。そこで黒地に白で描かれた様式化された絵による独自のコミュニケーションシステムを開発した。ピクトグラムが表現する言葉は、絵の上に白字で書かれる。

ピクトグラムで本を作ることは可能である。これはスウェーデンで実施され、おとぎ話の本や子供向けの本が2,3冊作られた。スウェーデンにはピクトグラムの構文に関する論文があり、その筆者はピクトグラムを「抽象へ向かう具体的言語」と特徴づけている。(マン・リデン『ピクトグラムの構文(Pictogrammens syntax/The syntax of pictograms)』スペシャルペダゴジック(Spesialpedagogikk)7/1988)

その他のシステム:PCS

ブリスとピクトグラムは、もっともよく知られているシステムであるが、ピクトグラムほどシンボルの様式化が進んでいないPCS(Picture Communication symbols)も、広く使用されている。ピクトグラムのシンボルはたった400個から500個しかないが、PCSシンボルは3000個もある。その多くは他のコミュニケーションシステムから取り入れられたものである。いくつかのシステムが使用されており、あらゆるタイプのシンボルと絵に利用できる、コンピューターを利用したコミュニケーションエイドとライティングエイドも開発されている。(PCSに関するさらに詳しい情報は、www.Mayer-Johnson.com/を参照。)