2. ルールの変更

事例 1: 著作権の例外に関する指針となる原則の変更とその社会的影響

日本におけるCRPD の影響:2010年の著作権法改正は、10年間にわたる障害コミュニティによる運動と、これに関心を持った図書館員による支援および国際的なCRPDの制定とが結びついて達成された。 これにより、図書館は、プリントディスアビリティのある適格な利用者に、デジタル著作権管理(DRM)を適用しないダウンロード配布サービスを、広く全国で提供できるようになった。図書館は現在、著作権者が著作権で保護されている作品を、障害のある利用者が必要とするアクセシブルなフォーマットで出版していない場合、プリントディスアビリティのある図書館利用者に、著作権者の許諾を得ずにアクセシブルなフォーマットによる代替コピーを提供する責任を負う。

次の段階:DAISYマルチメディア教科書がきっかけとなり、日本語以外を母国語とする生徒が、現行の著作権法では彼らに認められていない、DAISYフォーマットによる教科書の支給という選択肢を要望している。 日本国内の外国人旅行者は、自分たちが理解できる緊急情報を、ますます求めている。