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Take Part 2016:インクル―シブな出版に関する人間的な視点(5月17日 ストックホルム ノラ・ラテン カンファレンスセンター)におけるカール・フィリップ王子殿下のスピーチ

皆様

ストックホルム、ノラ・ラテンへ、また、すべての人の読む権利と情報アクセスの権利に関するこの会議へ、ようこそお越しくださいました。

皆様の中にはご存知の方もおられるでしょうが、この美しい建物は、かつて学校でした。国王オスカル2世、つまり、私の曽祖父の祖父が、1880年の開校時にここにいました。

1年前、ディスレクシアに関する公聴会の際に、ディスレクシアの子どもと大人が毎日直面している大変な困難について、私はお話ししました。学校や職場での話だけではなく、余暇でのことも。

読み書きという最も簡単な課題が、最善の場合でも、跳び越えることはできますが、ハードルとなります。しかし、最悪の場合、それは、個人の発達や成長を妨げる、生涯にわたる障壁となってしまうのです。私はこれらの問題に、個人的に深く取り組んでいます。というのは、私自身がディスレクシアだからです。

2015年3月に、全国公聴会を率先して行ったとき、私の目標は、きわめて多くの人が経験している問題に光を当てることでした。

そして、今日、私たちは解決策について話をするために、ここにいます。なぜなら、多くの皆様のおかげで、解決策があるからです。読み書きとアクセシブルな情報に関する分野では、大きな進歩が見られました。

ノラ・ラテンが、もし今も学校だったなら、ディスレクシアの生徒には、自分の潜在能力を最大限に発揮する可能性が、ほんの数十年前と比べてはるかに多くあることでしょう。

しかし、まだやらなければならないことがたくさんあります。そして、そのために、私たちは今日ここにいるのです。皆様がこの機会を利用して、話し合い、学び合い、助け合って、誰もが参加できる社会を築いていかれることを願っています。

ありがとうございました。そして、もう一度申し上げます。ようこそ!

<フィリップ王子の英文スピーチ>