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DAISY 3 ANSI/NISO Z39.86 、米国の公式ファイル形式規格と認証される

DAISYコンソーシアム

項目 内容
発表年月日 2004年7月12日

障害を持った子供達の学習アクセシビリティーの向上

新規格は全盲および印刷物を読むことに障害のある学生達に役立てられるであろう。

「全盲、弱視そして印刷物を読むことに障害のある学生は、新しい電子ファイルの自主規格策定によって、進歩した形で教科書にアクセスすることができることになります。」今日、ロッド・ペイジ米国教育省長官は述べた。ADA法成立14周年を記念する式典ではペイジ長官の代理で出席したジーン・ヒコック教育省副長官は新規格についての議論を展開した。この式典は商務省と教育省がワシントンで共催した。

「ブッシュ大統領は全ての子供たちが学ぶ事が可能であり、教育を受ける機会の権利があると考え、歴史的な『一人も落ちこぼさない法』の導入を推し進めました。」とペイジ長官は述べ、また「今日、新しい一歩をこのゴールに向け踏み出しました。新しい自主規格により生徒たちと教師はもっと素早く一般教育課程の教材へアクセスすることが可能になり、生徒たちにさらなる機会の扉を開くことになるでしょう」と続けた。

教科書や教室で使われる教材をこの新規格により制作すると、出来上がった新しい電子フォーマットから点字版、テキストと絵のついたコンピュータ版に変換することが可能だ。これまでは、規格が統一されていなかったため出版社は複数の保存形式の教材を製作しなければならなかったために度々遅れが生じ、障害を持った生徒達が授業の開始時に教科書を受け取るよう間に合わせることができなかった。

これらの問題を克服するために教育省特殊教育プログラム局(Department of Educations Office of Special Education Programs)はCAST(特殊技術応用センター)内、全米一般教育課程教材アクセスセンター(National Center on Accessing the General Curriculum)に資金を拠出し教材に使われる自主規格を制定するための専門家委員会を開いた。40名からなる委員会メンバーは教育関係者、技術の専門家そして権利擁護団体から構成されている。

教育省は新規格を策定することに加え今後の開発と新規格を各州が導入することを援助するために二つのセンターを設立する。これにより障害を持った生徒達の学業の成績が向上することになる。

「一人も落ちこぼさない法」は生徒間の格差を解消することでアメリカの学校環境を変えていくために超党派により作られた教育改革法案の画期的な成果であり、各州政府に対応の柔軟性をもたらし生徒の親には教材選択の幅を与え生徒に有効な教材による教育を提供することが可能になる。法律による厳しい説明責任の規定により州政府は障害児を含め全ての生徒の学業の差をどのように埋め学業成果を達成するのか説明するよう求められている。

全国指導教材アクセシビリティー標準規格(National Instructional Materials Accessibility Standard)についての詳しい情報は下記ウェブサイトにてご覧になれます。( http://www.cast.org/NFF/NIMAS/)

当リリースについてのお問い合わせ:エライン ケジンベリー氏
電話:(202) 401-1576