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2007年IBBY障害児図書推薦リスト

手話の絵入り絵本

1.『Matteo è sordo(マッテオは耳が聞こえない)』
文・絵:Anniballi, Simonetta
水彩: Balestri, Rita
出版社: Sinnos Editrice (ローマ、イタリア)
出版年:2003年
ISBN 88-86061-80-3 52ページ
学習教材シリーズ
「マッテオは耳が聞こえない」の写真
マッテオは静寂に浸っています。マッテオには、自分に話しかける人は皆、無言で口を動かしている魚のように見えます。しばらくしてから、マッテオは補聴器を作ってもらいました。話すことを覚えるのは難しいのですが、マッテオの両親は、彼が音と言葉を理解できるように、優しく教えてくれます。マッテオと両親は一緒にイタリア語の手話(LIS)を学びます。それは、水中でのコミュニケーションにも使うことができる言葉なのです!

この本はLISの入門書として利用することができます。また、この本には、読者がイタリア語の手話の書き言葉と話し言葉の両方を理解する上で役立つ、「メモリー、サイン、ワード」という簡単なゲームが入っています。


2.『Moses sees a play(モーゼ、劇を見る)』
作:Millman, Isaac
出版社:Farrar, Straus & Giroux(ニューヨーク、アメリカ)
出版年2004年
ISBN 0-374-35066-3 30ページ

モーゼとそのクラスメートは、皆、耳が聞こえないか、難聴です。クラスのみんなは、シアター・オブ・ザ・デフに劇を見に行くことになりました。別の学校からも一クラスが参加し、モーゼはその学校に引っ越してきたばかりのマニュエルと友だちになりました。マニュエルは英語も手話も知らないので、モーゼは身振り手振りでコミュニケーションをとろうとします。全編を通してアメリカ手話が広く使用されています。作者は使用されている矢印や記号の説明に役立つヒントを入れています。


3.『La hendene snakke (両手に話をさせよう)』
作:Moriggi, Sigrun Nygaard
出版社:Aschehoug(オスロ、ノルウェー)
出版年:2006年
ISBN 82-03-24622-2 211ページ

このノルウェー語の手話辞典では、家庭、学校、余暇など、子どもの日常生活から選んだ二千五百語を解説しています。その中には、具体的な状況と、それよりも抽象的な、感情、思想、夢などの概念も含まれています。それぞれの言葉は、わかりやすく描かれた図を使って説明されており、すべてのページには、その言葉に関係のある物や状況を表した明るい色の絵が描かれています。


4.『Pino’s dagbok(ピノの日記)』
文:Norelid, Agneta/Pils, Eva
絵:Andersson, Kenneth
出版社:Pinolek(ストックホルム、スウェーデン)
出版年:2004年
ISBN 91-974407-0-1 46ページ

ピノと呼ばれる小さなテディベアについてのこの本は、暖色を使って描かれた絵と、絵に直接関連する非常に短い文からなっています。絵ははっきりとした色彩と形をしており、子どもの日常生活に関連した内容です。スウェーデンのSpecialpedagogiska Institutetは、障害のある子ども向けに、この物語に関連するスウェーデン語の手話とBLISS記号のステッカーシートを作成しました。


5.『Ebbas hund (エバの犬)』
文:Rehn, Annika
写真:Billeson, Göran 
出版社:Specialpedagogiska Institutet(ウメア、スウェーデン)
出版年:2005年
ISBN 91-7772-970-6 14ページ

これはエバとその飼い犬の日常について描いた物語です。非常に簡単な文章にスウェーデン語の手話の絵がつけられているので、わかりやすく、また、語られている内容に集中しやすくなっています。『エバの犬』は、コミュニケーション手段を追加したり、別のコミュニケーション手段をとったりする必要がある子どものために制作されたシリーズ本の一冊です。


6.『Alla får åka med(みんな来ていいよ)』
文・絵:Tidholm, Anna-Clara
出版社:Alfabeta(ストックホルム、スウェーデン)
出版年:2006年
ISBN 91-501-0435-7 26ページ

小さな女の子が青いトラックを運転して道を走っています。途中で、女の子は励ましが必要な人たちを拾って乗せてあげます。それは、転んでしまった男の子と、しくしく泣いているテディベアです。トラックにはみんなのために場所があり、女の子は家にみんなを連れて行って、食事をご馳走します。非常に簡潔な文章と絵で、小さな子どもに、他者への思いやりと気遣いを教えています。この話は、Specialpedagogiska Institutetにより、スウェーデン語の手話をつけたビデオ(VHS)も制作されています。