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視覚障害者図書館および情報サービス事業の資金調達および管理システム:国際事例研究

第一部:概略報告書

どのようにモデルがまとまるのか

いくつかの国では、これらのサービス事業が過去において場当たり的に始まったとしても、現在では各機関の役割と責任がかなり明確でわかりやすくなっており、取り組みが重なる部分はほとんどない。ユーザーの視点から見ても、ある資料を入手するためにどこへ行ったらいいかが一見して明らかである。しかしだからと言って、それが入手できると保障されているわけではないのは当然である。たとえば、クロアチアの状況はわかりやすいが、これは資金不足のサービス提供機関が一つしかないからである。

各機関の役割と責任とが全般的に明確であると思われる国々は以下のとおりである。

  • カナダ
  • オランダ
  • スウェーデン
  • デンマーク
  • アメリカ合衆国
  • クロアチア

オーストラリアでは一部重複が見られるが、大きな問題とは見なされていない。

取り組みに重複が見られたのは、以下の国々である。

  • 韓国
  • 南アフリカ(資金調達競争も伴う)
  • イギリス

サービス事業の断片化と全般的な戦略の欠如に最も苦しんでいると見られる国々は以下のとおりである。

  • 日本
  • 韓国
  • イギリス