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視覚障害者図書館および情報サービス事業の資金調達および管理システム:国際事例研究

第一部:概略報告書

専門用語について

必要に応じて、本報告書の中で用語解説を試みたが、ヨーロッパアクセシブル情報ネットワーク(EUAIN)プロジェクトのウィキペディア (http://wiki.euain.org/doku.php?id=wiki:glossary)は、本報告書で使用されている用語を網羅しており、きわめて有用な用語集として利用できる。

モデル

サービス提供のモデルとは何を意味するか?

モデルとは以下の要素を組み合わせたものである。

  • 最終的な利用者へ資料を提供する機関とその方法。この場合、最終的な利用者が、在宅者か、従業員か、学校の生徒あるいは大学生かは問わず、また、読み物の使用目的が、娯楽のためであるか、仕事のためであるか、教育のためであるか、あるいはその他の目的のためであるかは問わない。
  • 代替フォーマットによる資料の製作方法および利用方法。これには、選択基準、フォーマットの種類および機器の供給、商業出版社の関与、および著作権に関する例外規定の適用が含まれる。
  • 視覚障害者へのサービス事業と、その他の印刷字を読めない障害がある人々へのサービス事業との関係
  • サービス事業の資金調達先およびその範囲
  • 政策の立案、およびサービス事業を管理する政治的組織/政府組織
  • 成功の評価方法

本研究では、これらの要因が特にどのように結びつけられているかを調査し、各モデルがどれだけ成功を収めたか、また他国のモデルからどのような教訓が学べるかを明らかにすることを、できる限り試みた。

モデルはそれだけでは存在しないため、将来に向けての動きに加え、定義、権利および一般に広まっている態度などに関する一連の質問もなされた。多くの場合、政策決定、キャンペーンおよび技術の進歩の結果、モデルには変化が見られつつある。現在数多くの特別プロジェクトやイニシアティブが進行中であり、我々はこのような動きがどこに向かっているのかを見極めようと試みた。