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開会挨拶

広げよう愛の輪運動基金について

谷合文広 財団法人広げよう愛の輪運動基金 事務局長

 谷合:本日は大変お忙しいところ、国際障害者支援シンポジウムにご参加いただきましてありがとうございます。本日は、駐日パキスタン・イスラム共和国大使館、駐日ネパール大使館からご来賓の方にもご臨席.いただいています。深く感謝申し上げます。  私はただ今ご紹介いただきました、財団法人広げよう愛の輪運動基金事務局の谷合文広と申します。当財団は、1981年にダスキンが事業展開しているミスタードーナツ事業が創業10周年を迎えたお礼としてスタートいたしました。折しも1981年は国際障害者年で、障害者の社会への完全参加と平等を目指す機運が高まっており、障害のある方々に関連するプログラムを実施しようということになり、当該の研修事業を開始しました。ダスキン障害者リーダー育成海外研修派遣事業は今年で27年目を迎え、357名の障害のある若者を海外に研修派遣しており、研修生は帰国後、障害者の自立生活センターの設立や社会福祉法人や福祉関係の大学等で、地域のリーダーとして活躍しています。

 また、1999年からはアジア太平洋の国と地域から障害のある若者を日本に招聘し研修する、ダスキン・アジア太平洋障害者リーダー育成事業を開始いたしました。本事業の研修生も今年8月に第9期生6名を迎え、21の国と地域から67名となりました。研修修了者は帰国後、自国で障害者の福祉向上に向けて全力で取り組んでいます。財団としては、これからも末永くこの事業を継続していけるように取り組んでいきたいと考えています。  本日は第9期生6名も参加していますので、ご紹介させていただきます。ネパールのダイ・シレスタ・アムリットさん、ベトナムのヴゥ・トゥイ・リンさん、フィリピンのアイリーン・バブルスさん、タイのユッパ・スリポーンさん、ラオスのサムニエン・タマボングさん、モンゴルのチョロンダワ・オンザラフバヤールさんです。彼ら6名は、8月31日に開講式を終えて、来年7月までの約10カ月にわたり、全国各地で個別研修を行います。個別研修でお伺いします折には、温かいご支援をお願いいたします。

 さて、本日はダスキン・アジア太平洋障害者リーダー育成事業の卒業生を招き、国際障害者支援シンポジウムを開催することになりました。このようなシンポジウムを開催できるのも、卒業生はもとより、本日ご参加いただいている皆様方や、日頃から愛の輪運動にご支援いただいている方々のおかげです。この場をお借りしてお礼を申し上げます。  開催に当たり、まず会場におります5名の卒業生を紹介いたします。まず、マレーシアからは第2期生リー・ミーホンさん。パキスタン・イスラム共和国からは、第3期生のシャフィク・ウル・ラフマンさん、第5期生のモハマド・アクマルさん。台湾からは第6期生チュン・チェリンさん。ネパールからは、第6期生クリシュナ・ゴウタムさんです。  最後になりましたが、本日のシンポジウムの開催に向けて多大なお力添えをいただいております先生方をはじめ、パネリストをお引き受けいただきました各団体の代表の皆様方にはこの場をお借りしてお礼を申し上げます。これで私の挨拶に代えさせていただきます。どうもありがとうございました。

ネパール大使館臨時代理大使の挨拶

パラス・ギミレ
駐日ネパール大使館臨時代理大使

 ご来賓の皆様、代表者の皆様、ご出席の皆様。今朝、このような場に私をご招待くださいまして、そしてこの場でご挨拶する機会を与えてくださったことを感謝申し上げます。
 まず、ネパール、パキスタン両国からの報告者の方々に心からお祝いを申し上げたいと思います。また、ネパール、パキスタン以外にも多くの国々からの方々がこの場にいらっしゃると伺っています。そして、皆様が自分の国で大変貢献なさっていることを聞いて、とても感激し激励させていただきたい気持ちです。皆様、ご自分の国で様々な困難に立ち向かっていらっしゃると思いますが、日本、ネパール、その他の多くの国々の間で友好関係を保ち活動を続けていただきたいと思います。
 急速に変化する空前の繁栄の世界に住んでいる人々がいる一方、食べることさえままならないような貧困の世界に住んでいる人々がいるという時代において、今日、最も必要とされ最も求められているものとは、平和、幸福、そして福祉です。これらは欠くことのできないものであり、協調しながら無欲の人道的サービスに自らを捧げることにより、この複雑で多様な世界に平和と幸福をもたらすことができるのです。
 最後に、前向きな言葉で締めくくらせていただきたいと思います。今回の主催者の皆様、このすばらしい企画が成功することを心からお祈り申し上げます。また、このような文化を超えた交流、国際協力といったものが発展していくことを心より願っております。そして、この場にいらっしゃる他の国々の皆様とともに、幸せを築いていけることを祈っております。どうもありがとうございました。

パキスタン・イスラム共和国大使館次席の挨拶

イムティアズ・アハマド
駐日パキスタン・イスラム共和国大使館次席

 日本障害者リハビリテーション協会、そしてご参加の皆様、今日ここにお招きいただき参加する機会を与えていただきましたことを心から感謝申し上げます。本日、パキスタンからの代表者、そして他の多くのアジア諸国からの代表者にお目にかかれることを大変うれしく思います。  他の多くの発展途上国と同じように、私どもの国においても障害者に対する様々な取り組みが行われています。しかし、まだまだ不十分ですので、パキスタンのような国で障害のある人が自立した生活をするためには、こうした先進諸国からの経験を学ぶ必要があります。
 そうした背景がある中で、日本の障害関係団体からいろいろなことを学び、そしてそれらの研修を受けて知識を得た団体が、各国で大切な役割を果たしていてくれることを私も認識しております。私たちの第三世界の者にとってこうした経験から学ぶことは重要です。私も、このような協力、援助が継続することを望んでいます。そうすることで、発展途上国の障害者の状況が改善していくでしょう。
 パキスタンは2年前、大きな地震があり、7万5,000人もの人が被害に遭いました。その地震によって障害者になった方々も大勢います。そのとき、日本からも、地震によって障害を負った方々に多くの援助の手が差し伸べられました。こうした国際社会からの協力、援助があったおかげで、障害者となった方々が普通の生活に戻ることが可能になってきています。
 最後になりましたが、本日のシンポジウムが成功することを心から祈っております。また主催者である広げよう愛の輪運動基金と日本障害者リハビリテーション協会に対しても、このような援助活動を続けていただいていることに対して、心から願い感謝の意を表して、お祝いの言葉といたします。