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開催趣旨

 1999年以来、財団法人広げよう愛の輪運動基金が実施している「ダスキン・アジア太平洋障害者リーダー育成事業」は、アジア太平洋地域の障害者福祉の向上を目的として、同地域の障害者をわが国に招聘し、これまでに21の国と地域の61名の障害者リーダーを育成してきた。修了者は帰国後、インフラも整わず、周囲の理解も得られないような厳しい環境の下、自国の障害者福祉の向上に取り組んでいる。そして8期を終え、日本で蒔いた種がアジア太平洋地域で少しずつ芽を出し、それぞれの国で成長しつつある。今後、彼らの活動は他の援助機関との連携を通じ、さらなる発展が期待される。
 そこで、本シンポジウムでは、本邦研修による人材育成と帰国後の支援が効果的に作用した事例として、日本のNGOやNPO、国際援助機関の支援を受け活動している、パキスタンのシャフィク・ウル・ラフマン氏とネパールのクリシュナ・ゴウタム氏を招聘し、日本での研修を含めた活動の軌跡、及び自国の状況をご報告いただく。
 また、午後のパネルディスカッションでは、両氏と日本のNGO、NPO、国際援助機関の方々を交え、途上国の障害分野における人材育成の必要性と効果、及びその後の支援のあり方についてそれぞれの立場から知見を述べていただき、今後のかかわり方を模索する。