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「シンポジウム 「届けたい、読める教科書、DAISY教科書を!」
日 時 2012年2月5日(日) 13:00~17:30
場 所 戸山サンライズ 大会議室(東京都新宿区戸山1-22-1)
参加費 500円

Enjoy Daisy 読めるって楽しい!

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全体会議Ⅴ(マスメディアおよびその新技術へのアクセス)

Ms. Leen Petre
-王立全国盲人協会(RNIB)ヨーロッパキャンペーン部長―英国

Petre氏は、盲人および弱視者のための受信機の重要性を強調し、自動解説と追加的ナレーションに関わる様々な問題を提起します。

Petre氏は、740万人のヨーロッパの盲人および弱視者にとってテレビを利用しやすいものにする取り組みを行っています。テレビはこれらの人々の情報源であり、娯楽の手段、そして社会生活に参加するための手段です。RNIBが実施した調査によれば、英国では盲人の94%がテレビを主要な情報源としているにもかかわらず、視覚障害者の多くがテレビを見ることの困難さを訴え、この媒体を容易に利用できるようにして欲しいと述べています。このような手段を適用する可能性については、間もなくヨーロッパに広く導入されるデジタルテレビの発達という観点から探る必要があります。多くの国がこれを2006年から2010年にかけてこれを導入するとしています。

Petre氏にとって、デジタルテレビの出現は、テレビを視覚障害者がアクセスしやすいものにする大きな可能性を感じさせる出来事でした。しかしこれを実現するための重要な前提条件は、何らかの視覚障害を持つ全ての人々が、これらのサービスを等しく完全に利用できるようにすることです。弱視者が特に関心を持っているのは、音声解説、画面上のブラウジングおよびインターフェースです。音声解説や字幕で補完したり、会話の合間に背景や行動、服装および役者の表情等を説明するナレーションを追加することは、登場人物の行動を追う上で大きな助けとなります。

Petre氏は音解説明付きの「ハリーポッター」の映画の一部を上映し、この機器の便利さやその仕組みを説明しました。しかし、この機器はまだ汎用化されていません。一部の国では利用されているものの、その技術は国によってばらつきがあります。デジタルテレビの利用は、この技術の発展を促すものです。デジタルテレビが提供するもう一つの可能性は、画面上のブラウジングですが、これを利用するにはチャンネル操作により希望のプログラムやサービスを見つけなければなりません。これは盲人には不可能なことです。技術的には、アクセスとブラウジングの代替手段として、ボイスコマンド等を利用することができますが、それにはこの技術の利用を拡大していく必要があります。ここで必要になるのがアクセシビリティ・インターフェースです。テレビを見るためにはリモコンが不可欠です。Petre氏は製造業者に対して、「デザイン・フォー・オール(万人のための設計)」という原則に従い、設計段階からリモコンに直接アクセシビリティ・インターフェースを組み込むよう要請するとともに、製造業者はこの原則を全ての製品に取り入れ、今後アクセシビリティ・ツールを容易に追加できるようにすべきだと訴えます。

聴覚障害者の組織や視覚障害者の組織は、必要な機器のリストを作成し、関心が低い製造業者に配布しました。またEUレベルにおいては、EU加盟国全体の規格および製造業者と放送局の協力を推進する努力が行われています(Cenelecの「TV・フォー・オール」プロジェクト等)。これら組織が行っている障害者排除に反対する運動の一つは、デジタルテレビへのアクセシビリティを推進する取り組みに関して、ヨーロッパ全体の評価報告書の作成を求めています。各国の行動計画に基づきこのような報告書を作成することで、EU加盟国は互いの経験と優れた取り組みについて情報交換することができます。行動計画では、字幕導入レベルの現状、手話や音声による表示、生産/供給手段、障害者と共同で定めた到達目標、これらの目標を達成するために必要な手段、サービス提供者と放送局の要件、そしてこれらの要件を確実に準拠するための強制手段を明らかにする必要があります。

最後にPetre氏は、障害者年である2003年を、製造業者、放送局および政策決定者が、これらの変化を必ず起こすという政策的意図を表明する年となることを期待したいと述べました。