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国際セミナー「知的障害者の自立、社会参加及び就労ースウェーデンから学ぶ」

関連情報

ヴェスタブロプラン・デイ・センター

ヴェスタブロプランで行われている生活活動は、LSS(機能障害者に対する支援とサービスに関する法律)で定められた権利です。ヴェスタブロプランは能力的な機能障害を持つ方に、興味と必要に基づく生活活動を提供しています。場所はヴェスタブロプランの健康福祉局の建物の中にあります。近隣にはローランブスホーブス公園とスメーズウッズプールがあります。

現在7つのグループがあります。各グループが行っている活動は、以下です。

アテリエン:創造性と想像性に溢れた活発な工房です。また話題の展覧会を見たり、研修を行ったりしています。

カフェ:健康福祉局の敷地内でカフェを運営しています。一週間の献立をたて、給食センターを運営し、パンやケーキを焼いています。

VNヴェスタブロプランプランのニュース:新聞の編集部で独自の新聞を作っています。

管理人室:クリーニング業務、郵便の集配、軽い事務作業やごみ処理等を行っています。

偵察隊:このグループが行っているのは、社会に出かけていって偵察を行うことです。小さな出来事も大きな出来事も見逃さないように、常に瞳を大きく開けています。もちろん写真やコンピューターなどの情報媒体も多いに活用しています。

発見隊:ここでは、スヌーズレン、ミュージカル・ウォーターベッド、触感刺激など様々な種類の感覚刺激を受ける活動を行っています。

サービスグループ:これは休暇の家として借り上げている一般的なマンションの部屋で行っているプロジェクトです。また部屋を借りている他に、近隣のクロノベリィ公園でも働いています。

インストラクターは自立性を高めることに目標を定め、一人一人に適したサービスを提供しています。この活動を通して、仲間の一員であり重要な人物であると感じることができます。職員は利用者の考えを尊重し、一緒にスケジュールを作成しています。またフォローアップのため年に一度、『私のための会議』で利用者と利用者の代理人と共に、年間の生活活動を検討します。

毎週金曜日には活動クラブに集まり、自分の仕事についてどう思うか述べることができます。必要によってはグループホームの職員と協力会議を開くこともあります。目標に達するために、どのような方法で協力するのが一番良いのか方向性を決めます。

連絡先




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サムハル社

サムハル社は雇用を通じて障害者に発展の機会を提供し、スウェーデンにおけるリーディングカンパニーを目指しています。
サムハル社はスウェーデンの労働市場政策の一環として設けられた国営企業で、機能性障害のある人々に仕事を提供しています。その目的は、完全雇用を実現し、求職者に労働市場で求められていることに対する準備をさせることです。スウェーデン全土に拠点を持ち、多くの様々な分野で活動しています。サムハル社にはスウェーデン全体で約24,000人の従業員がおり、その約90%は何らかの機能性障害を抱えています。障害には、身体的、精神的、知的及び社会医学的なものがあり、遺伝によるものもあれば、労働中の怪我、事故、アレルギー、精神病、薬物或いはアルコールの乱用その他の原因によるものもあります。

活動

サムハル社の活動は毎年政府によって作成される4つの目標に基づいています。
障害者に一定数の仕事を提供する。

知的障害者、精神障害者、あるいは重複障害者など優先順位の高い人々から順に採用する。

従業員がサムハル社から他の雇用機関へ移ることを支援する。

収支のバランスをとる。

サムハル社はIKEA、エリクソン、コダック、Volvoなど多くの企業と取引があります。

またスウェーデンの税金局、社会保険事務所、地方自治体などとも取引があります。

サムハル社が必要な理由

サムハル社は、すべての人には同等の価値があり、また平等に仕事を得る権利があるという基本原則に基づいて運営されています。機能性障害者の失業率は、他の人々に比較して高く、そのためサムハル社には、労働市場において果たすべき重要な役割が課せられています。

サムハル社の独自性

様々な機能性障害者に対し、多様な労働環境を提供する手腕を持っている点と、従業員が各自の能力に合わせて成長していくことを保証している点に、サムハル社の独自性があります。

サムハルの使命は、雇用を通じた個人の能力開発を基盤としており、採用、能力開発及び移行の三要素からなる総合的な従業員開発プロセスが設けられています。このプロセスは従業員によって異なりますが、その目的は常に変わらず、個人が自信をつけられるよう支援し、動機付けを行い、ソーシャルスキル及び職業技術を提供することです。

従業員は、仕事と自分自身の能力開発に対する個人的な責任とを引き受けることによって、積極的な役割を果たします。そして毎年少なくとも1回は評価面談を受け、目標や活動を明確にした開発計画を更新します。このオリエンテーションの後、従業員は広い範囲の基礎研修プログラムの中から、サムハル社の事業における様々な職業のために必要なプログラムを選択することができます。

最終的な目標は、可能であればサムハル社以外で仕事に就くことです。サムハル社は各従業員のニーズに基づいた様々な活動を優先させるために「意欲と能力モデル」を利用しています。このような活動の一つとしては、個人の能力、長期目標および目標達成のための計画の定期的な再評価(勝利を目指す活動)があげられます。その他の活動には、個人或いはグループの自信や動機の強化(上を目指す活動)や、個人或いはグループでの職探しの奨励(転職を目指す活動)があります。サムハル社以外の雇用機関へ移行する者は誰でも、12ヶ月間はサムハルに復職する権利があります。その間、サムハル社は移行の様子を監督し、移行した従業員と外部雇用機関とを支援します。

サムハル社はスウェーデン全都市で障害のある従業員を雇用しています。そのビジネス哲学は、「ニーズがある所ならどこででも」利用できるということで、そのために、サムハル社は全国で仕事の機会を公平に提供できるよう努力しています。この目標の達成に向けて、サービス業の仕事数が増加しつつある一方で、常設の工業ユニットの数は減りつつあります。

連絡先:本社

Samhall AB


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きょうされん

1977年に障害のある人たちのニーズをもとに、16ヵ所の共同作業所によって結成。現在の会員数は1700ヵ所となり、小規模作業所をはじめ授産施設やグループホーム、生活施設、生活支援センターなど大きく広がっています。

小規模作業所は、毎年およそ300ヵ所増えつづけ、全国で6,000ヵ所(2004年度現在)になっています。

きょうされんは、政策提言や関係団体と連携しながら要望活動を繰り返し、授産施設の分場制度や相互利用制度、社会福祉法人の要件緩和や小規模通所授産施設制度の創設などの実現へ努力しています。

きょうされんの活動

1.国や自治体へのはたらきかけ

作業所等の働く場、グループホームなどの暮らしの場のあり方への提言活動や、国や地方自治体への請願署名などをおこないます。

2.多彩な調査・研究・研修活動

障害のある人びとに関する社会資源についての全国調査、会員実態調査や時機に応じた調査、また各種研修会を行い、交流や研究を深めます。

3.共同作業所運営資金づくりへの支援

会員の製品の販売、新たな仕事おこしなど、利用者の給料アップや作業所運営のための資金づくりなどにとりくみます。

4.タイムリーな情報提供

最新の施策の動きや小規模作業所などの情報を、ホームページや月刊誌を通じて、タイムリーにお伝えします。

連絡先
きょうされん(旧称:共同作業所全国連絡会)
〒164-0011 東京都中野区中央5-41-18-5F
TEL:03-5385-2223 FAX:03-5385-2299
http://www.kyosaren.or.jp