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国際セミナー「アメリカから日本へ、そして今、アジアの国々へ」
-障害分野における人材育成の在り方から考える-
日時:2012年5月25日(金)
会場: 日本財団ビル 2階 大会議室A(東京都港区赤坂1-2-2)
国際セミナー 「インクルーシブな障害者雇用の現在-ソーシャル・ファームの新しい流れ」
日時:2012年6月17日(日)10:30~17:00
会場: 国際障害者交流センター(ビッグ・アイ)
国際セミナー「防災のユニバーサルデザインとDAISYの役割」
日時:2012年7月7日(土) 13:30~16:30
会場: TKP東京駅ビジネスセンター1号館 2階 ホール2A
(東京都中央区八重洲1-4-21 共同ビル)

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国際セミナー「世界の障害者インクルージョン政策の動向」

来賓挨拶

エドワード・ライト博士
英国大使館科学技術担当一等書記官

皆様こんにちは、大変ご丁寧なご紹介ありがとうございました。私はエドワード・ライトと申します。本日は英国大使館を代表して参りました。まず主催者の方々にご招待いただきましたことを御礼申し上げます。特に、日英高齢者・障害者ケア開発機構委員長の鴨下様にご招待いただきましたことを御礼申し上げます。鴨下様には、日英における科学界の交流にご尽力いただいておりますことを心から御礼申し上げます。また、JAPAN PRIZE において英国人の受賞者が出ましたとのご紹介をいただきましたことは非常に喜ばしいことであります。本日この会に大勢の日本の皆様、そしてイギリスからご参加していただいたことに重ねて御礼申し上げます。

英国政府は、「インクルージョン」そして「機会均等」は基本的な権利として最も重要な課題と位置づけております。ジョン・プレスコット副首相がリーダーとなり「ソーシャル・エクスルージョン・ユニット」(Social Exclusion Unit) という部署を率い、政府の中での様々な関連する活動の連携を図っています。最近の活動としては高齢者層に特に力点をおいております。昨年、サービスの改善、生活の改善という事に焦点を絞って大幅な見直しが行われました。ここでは、3つの中心課題に焦点を当てました。危機の回避のための介入は手遅れになりがちです。それに代わる、早期支援、予防のためのサービス、そして、高齢者の自己選択と独立性の継続を促進しています。さらに財政支援、住宅支援、ヘルスケアサービスを奨励することにより、サポートメカニズムを連携させ、個人サービスの柔軟性を高めております。と申しますのも障害は必ずしも一つだけの問題から生じているわけではないからです。

報告書が昨年発表されましたが、この題名は「技術革新を通じてのインクルージョン」 (Inclusion through Innovation)というものです。新しい技術を通じてのインクルージョンの試みであります。この報告書ではさまざまな事項を網羅しています。コミュニケーション・テクノロジーを通じてサービスを向上し、さらに生活の向上の恩恵を社会から排除された人々が得られることを目指しています。特にICT を効率的に利用することが社会におけるエクスクルージョン(排除)の問題を解決していくための社会の複雑な要望をかなえる重要なキーポイントと考えております。

この「技術革新を通じてのインクルージョン」の報告の関連でお話しをさせていただきます。イギリスの専門家グループを日本に招き日本の技術や高齢化社会へのアプローチを見ていただいたことがあります。仕事を通じてよく耳にする言葉があります。「SAN GAKU KAN」( 産学官) という言葉です。これはご存知のように産業界、学会、政府との関係を意味するものあります。英国から招聘したこの専門家グループの代表は保健省、民間団体からはセンサー分野の技術系企業や民間医療関係の参加がありました。また、社会学者や、触覚学、ワイヤレス・ネットワークといった分野の学会からの参加者もありました。この派遣事業は大変な成功を収めました。日本の社会福祉の現状と推移について厚生労働省と実りの多いディスカッションを持つことも出来ました。さらに、松下、セコムといった企業と障害者のアシスティブ・リビング(assistive living) または、生活向上のための技術革新についてディスカッションの場を持ちました。

この「SAN GAKU KAN」という言葉は一つの重要な団体が欠如しています。今日のディスカッションに特に関連が深い団体ですがこれは、チャリティー団体、そしてNPO( 非営利団体) です。英国ではこれらの団体がとても重要な役割を演じています。ご紹介した派遣団でも、英国のチャリティー団体のヘルプ・ザ・エイジド(Help the Aged) の事務局長、マイケル・レイク氏という人物が重要なメンバーとして参加してくださいました。

こういった理由がありますので、私は今回のセミナーのスピーカー、パネリストが政府、研究界、非営利団体、民間団体の全ての分野から中心的な役割を演じる方々にお集まりいただいていることを大変喜ばしく思います。本日のセミナーは日英両国にとって重要な機会となると理解しております。

最後に今回のセミナー、そしてディスカッションが将来に向け実り多いものとなることを心から期待する次第です。ありがとうございます。