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「PCから見たディジタル放送のアクセス技術-字幕放送対応-」

澤野 明郎
(日本電気株式会社 シニアエキスパート・アクセシビリティ担当)

表紙
<表紙> (図に関する説明)

只今ご紹介いただきましたNECの澤野です。

私は、障害をお持ちの個人のお客様向けの弊社のパソコンに関連する商品をご紹介したり、ご説明あるいはご要望を開発部隊にフィードバックすると云うことをしております。

今回のシンポジウムでは、パソコンから見たディジタル放送のアクセス技術、特に字幕放送対応について、という題目にて、少しお話しさせていただければと考えております。

1.パーソナルコンピュータの普及-(1)
<1.パーソナルコンピュータの普及-(1)> (図に関する説明)

このデフレ不況、あるいは米国での同時多発テロ事件等の影響にて、パソコンは販売台数の落ち込みがここ数ヶ月云われ出しておりますが、長い目で見ますと、着実にパソコンは普及してきております。1978年頃にパソコンが誕生した際には、マニアの方々のおもちゃと言うような感じでしたが、徐々にワープロソフト、表計算ソフト等が出現し、企業に於いても業務に使われ始めるようになりました。またこの頃は現在のファミコンのように、色々なゲームソフトが出現し、ホビーとしても楽しむ方が増えてきました。

しかし、何と言っても急激に伸びたのは、1995年のマイクロソフト社のWindows95の出現です。Windows95により、誰でもがパソコンを使える時代になってきたと云うことがマスコミ等からも流布されたと云うこともあり、急激な伸びに繋がったと思います。

その後少し踊り場に入ったというような状況で大きな伸びと云うことではなかったのですが、1998年頃から再び急激に伸び出しました。これはインターネットの利用がとても便利であると云うことをパソコンを利用している方々が気がつかれ、世の中の色々な情報をアクセスすると言うことがどんどん盛んになると共に、そのためのインターネットプロバイダーあるいはインターネット上に提供するコンテンツプロバイダーがどんどん増え、情報量が増加していったと云うことと、丁度同期が取られていると考えられます。勿論、パソコン自体の価格の低減化と言うこともパソコンの普及を促進している大きな要因の一つとなっていると思います。

現在、一世帯当たりパソコンの普及は50%、2世帯に1台のパソコンが有るというのが、この春の内閣府の調査にて明らかになりました。今後は更にインターネットの普及にて加速していくのではないかと推測されます。

6月に小泉内閣のメルマガ、メールマガジンが配布を開始され、7月5日には配布が200万部を越えました。週1回のペースにて内閣の閣僚の方々の色々な意見が載せられており、従来のように新聞等のマスコミを通じてでなく、直接希望者には無償で配布される形になり、これが人気を呼んでいるものと思われます。東京都の総人口が1,200万人ですから、東京都の全人口の6人に一人の方に配布されていると云うことに相当しますし、更に配布された方がご家族の方にも見せたりしていることを想定すると、大変な数になるわけです。

1.パーソナルコンピュータの普及-(2)
<1.パーソナルコンピュータの普及-(2)> (図に関する説明)

パソコンの普及自体が企業あるいは学校に於いてどのようになっているのかをご説明します。

昨年の日経コンピュータの調査に寄れば、企業の規模として1,000人以上、300人以上、300人未満という大企業、中堅企業、中小企業と言う全ての規模に於いて、50%以上の企業が既に2人に1台以上のパソコンを導入しています。

また学校について見ますと、文部科学省の計画では2005年までに小学校、中学校、高等学校の各校のパソコン教室では1人1台のパソコンの導入を目指しており、それ以外にも通常の教室では2台、職員室にも6台というような規模にてパソコンを導入する計画になっています。

つまり、企業にお勤めの方々、あるいは学校で今、あるいはこれから勉強する生徒さん達はパソコンにどんどん慣れていく環境が整いつつあると云うことが言えるのではないでしょうか。

2.パーソナルコンピュータの普及-(3)
<2.パーソナルコンピュータの普及-(3)> (図に関する説明)

パソコンをお買いあげになる動機について、ご購入いただいた方々への私どものアンケート結果では、重複の回答を前提にしまして、58%の方々が電子メールの利用であり、42%の方々がホームページ閲覧で、第3位に仕事と云うことで30%の方々とグンと落ちます。電子メールにせよ、ホームページ閲覧にせよ、要はインターネットを利用したいという方々が非常に多いと云うことが分かります。

余談ですが、1998年の暮れに秋葉原の大手販売店さんのパソコンコーナーにて販売店さん支援と云うことで、お客様のお相手をしたことがありますが、有るお客様からパソコンを指さしながら、「インターネットを買いたい!」と言われれました。私困りまして、「はー??」と言わざるを得なかったのですが、「インターネットが出来れば良いんだ。」と言われたときに、自分でようやく納得して「どのパソコンでも出来ますが、ご予算は?」とお聞きしたことを覚えております。インターネットという言葉が一般の方々にどんどん普及しだしていた頃ではと、今思えば納得致します。

また別の調査で既にご購入になった方々の利用のアンケート調査結果がありますが、既にご購入になっていた方々が対象ですから、若干時間的なずれがありますが、1999年末には利用の第1位がインターネットアクセスとなり2位の季節の挨拶状の作成、多分年賀状の作成と思いますが、これを押さえて上昇しだしている状況です。多分この後にインターネットの利用が更にどんどん上昇していったものと推測されます。

2.アクセシビリティで活用されるパソコン-(1)
<2.アクセシビリティで活用されるパソコン-(1)> (図に関する説明)

パソコンで特にインターネットの利用はインターネット上に存在する各種色々な情報をアクセスする手段であり、時間と空間を越えて利用できる有効なツールといえると思います。

自分の都合の良い時間に、例え深夜早朝であっても利用することが出来、また米国の情報であったとしても、欧州の情報であったとしても、瞬時にアクセスすることが出来るという利点を持っています。

このように便利なツールであるパソコンは、障害者・高齢者に対しても有効でかつ強力なツールと云うことが出来ると思います。電子情報技術産業協会、JEITAと略していますが、JEITAが公開している「こころリソースブック」には障害者あるいは高齢者の方に役立つ色々なツール類が「こころリソースブック」のホームページ上に提示されています。パソコンに関連する部分についてを例示してみますと、

視覚障害の方には、画面拡大により表示を見易くする、画面上のテキスト情報を読み上げて情報を提供する、点字印刷をする等の例があります。

聴覚障害の方には、入力した情報を手話でアニメーションにより表示する、字幕放送を受信表示する、等の例があります。

肢体不自由の方には、キーボード/マウスの操作の代わりにスイッチ等で利用する、意思伝達に使う、等の例があります。

2.アクセシビリティで活用されるパソコン-(2)
<2.アクセシビリティで活用されるパソコン-(2)> (図に関する説明)

もう少し詳しく具体的な例と云うことで私共にて既にご提供しております商品を説明しますと、

肢体の不自由な方でマウスやキーボードによるパソコン操作が困難な方には画面上のオンスクリーンキーボートとスイッチとの組合せにてパソコンの操作を出来るようにしているハードとソフトです。画面上に表示されたオンスクリーンキーボードをカーソルでスキャンさせて、該当するキーの位置をスキャンしたときにスイッチを押すことによりキー操作あるいはマウスカーソルの移動をします。また同時にワープロ文章等については音声合成により読み上げて情報を容易に理解すると共に、その部分を拡大表示して、読み易くする等の機能を提供しているオペレートナビEXという商品です。

目の見づらい方にはWindows画面の文字や絵を2倍から16倍まで画面を拡大表示することが出来ます。更に白黒反転をすることにより、目にぎらぎらする感じではなく、黒地に白の文字と言うことにより柔らかい光で見ることが出来ます。パソコンではドットにより文字等が表されていますから、画面拡大により文字がギザギザに表示されるのは原理的には仕方のないことですが、このギザギザをスムージングして、滑らかな線にて表示する等の機能を提供しているZoomTextと云う商品です。

このような製品が既に提供され、障害者・高齢者の方も世の中に提供されている色々な役に立つ情報をアクセスするツールとしてパソコンが利用されだしていると云うことだと考えております。

ここではディジタル放送を対象として、テレビとパソコン、特にそのアクセス技術と云うことで字幕放送対応に焦点を絞って話を進めさせていただきます。

3.パソコンで地上波テレビ映像-(1)
<3.パソコンで地上波テレビ映像-(1)> (図に関する説明)

私どもではパソコンでテレビを見ることを色々検討し、SmartVisionと言う商品をご提供させていただいております。

最初に現在普及している地上波アナログテレビ放送についてのご説明をさせていただきます。

この商品はテレビを無くそうという意図ではなく、既に述べましたようにこれだけ普及してきたパソコンを扱っていらっしゃる方が、パソコンでそのままテレビを見たいというご要望があることを考えて商品開発したものです。

更にパソコンならではと云うことを考えることが当然付加価値として必要であると云うことと、地上波アナログテレビ放送として規定されている全ての仕様を満足させようと云うことも考えておりました。

その一つが耳の聞こえない・聞きづらい方用の仕様でもある字幕放送・文字放送等も実現しようと云うことです。

SmartVisionの特徴としては、当然テレビの映像と音声をパソコンで提供できると云うことと、字幕放送も見る方の好みに変えられるようにしようと言うことで、テレビ映像上に重ね合わせて表示、あるいは別のWindowにて表示する。また文字放送も表示できる。日本リハビリテーション協会様と全日本中途失聴・難聴者団体連合様がおやりになられているリアルタイム字幕配信もテレビの映像と共に表示できないか、というようなことが応用として出てきます。

3.パソコンで地上波テレビ映像-(2)
<3.パソコンで地上波テレビ映像-(2)> (図に関する説明)

この映像はSmartVisionにてテレビの映像を見る際の画面イメージです。

上位にあるのが、選局しているテレビチャネルあるいはテレビ番組を表示し、中央にテレビ映像、下位に表示の仕方あるいは内容等を変更するパネルが有ります。中央右にあるのが電子番組表の表示です。

4.SmartVisionの機能(概要)-(1)
<4.SmartVisionの機能(概要)-(1)> (図に関する説明)

SmartVisionを構成する他のソフトとしてはここにありますように、電子番組表を表示するSmartVision/EPGで、番組のジャンル毎に色分けして表示したり、

パソコンならではの番組の検索が出来ます。字幕ビューアーは字幕放送を表示するソフトで字幕番組になりますと自動的に起動されて字幕を表示します。ADAMSナビ、Bitcastbrowserはデータ放送の表示用ソフトで、モジモジは文字放送用のソフトです。

4.SmartVisionの機能(字幕放送表示)-(2)
<4.SmartVisionの機能(字幕放送表示)-(2)> (図に関する説明)

SmartVisionにての字幕放送の表示についてどのような機能が提供されるのかをご説明します。

字幕放送の表示を見易くする仕方としては文字そのものの色あるいは縁取りの色を変更する、文字のスタイルを変更して斜体にする、あるいは太字斜体等にすると言うことが出来ます。これは耳の聞こえない・聞きづらい方が目も多少見づらいと言うような場合には有効であるのではと考えています。

勿論放送局でも登場人物により発言内容の字幕の色を変える等の配慮はされていますので、放送局のオリジナルの指定にすることも簡単に出来ます。

4.SmartVisionの機能(字幕放送表示)-(3)
<4.SmartVisionの機能(字幕放送表示)-(3)> (図に関する説明)

また字幕自体の表示の仕方ですが、一般的にはテレビ映像の下位に重ね合わせて表示すると思います。しかし、場合によっては、テレビ映像自体に文字が刷り込まれているような場合には、字幕と映像に刷り込まれている文字とが重なり合い見づらいと云うことがあります。

また、字幕放送では4秒程度は同一字幕が表示されていることが多いのですが、どうしても他の方に気を取られて別の方向を見ている最中にうっかりして字幕を見落としてしまうと云うこともあります。

このようなことを考慮してテレビ映像とは別のWindowに字幕表示をさせ、そのWindowを少し大きく広げると約10行程度の字幕放送が表示されてテレビ映像との重なり、あるいは直前の字幕放送の見落としというのが避けられます。

4.SmartVisionの機能(タイムシフト)-(4)
<4.SmartVisionの機能(タイムシフト)-(4)> (図に関する説明)

ちょっと用事で席を外した際に、テレビの映像がどんどん変わって大事なシーンを見落とすと云うことがあります。そのような場合には席を外す時にテレビ映像を停止させて、戻ってきてから再開すると云うことが出来ると便利です。SmartVisionではタイムシフトという言い方ですが、この機能を実現しています。但し、字幕放送については残念ながらタイムシフトは出来ません。

この機能の応用として、耳の聞こえない・聞きづらい方用の季刊誌「いくお~る」にて、リアルタイム字幕配信の楽しみ方が記述されています。リアルタイム字幕配信とは日本リハビリテーション協会様と全日本中途失聴・難聴者団体連合様が文部科学省の認可を得て耳の聞こえない・聞きづらい方用に字幕放送の無いテレビ番組に対して提供しているものです。インターネットチャットを利用して、実際のテレビ番組を見て、ボランティアが登場人物の台詞をリアルタイムで入力して受信者に配信するシステムです。しかしリアルタイムとは云いましても、どうしてもキーボードからの入力とテレビ映像との間で遅延が発生します。テレビ映像では登場人物が何か言っているのですが、その字幕が少し遅れて表示されることになります。タイムシフトの機能を利用して5-7秒程度テレビ映像を送らせることにより、この時差を少なくすることが可能となります。

通常で有れば、テレビ受信機とパソコンとをテレビ映像とリアルタイム字幕と見分けることが必要になりますが、この場合には1台のパソコン上で同時にテレビ映像とリアルタイム字幕とを楽しむと云うことが可能となります。

4.SmartVisionの機能(構成)-(5)
<4.SmartVisionの機能(構成)-(5)> (図に関する説明)

SmartVisionは既にご説明いたしましたソフトウェアと地上波アナログテレビ放送を受信するチューナーを主とするハードウェアとから構成されており、NotePCであっても可能な外付けの装置、あるいはDesktopPCにて実装されるボード形式のもの、あるいはPCに既に内蔵されているもの等を選択することが出来ます。

5.BSデジタル放送-(1)
<5.BSデジタル放送-(1)> (図に関する説明)

さて、ディジタル放送として本格的に始まりましたBSディジタル放送についてお話しを進めさせていただきます。

BSディジタル放送は昨年の沖縄サミットにて実験放送を実施し、12月に本放送が開始されています。

BSディジタル放送はこのような特徴を備えております。

第1番目には、ディジタルハイビジョン方式にて高画質の情報、1080本の走査線のインターレースあるいは720本のプログレッシィブと言うことが実現されています。現行の地上波アナログTV放送は480本のインターレースですから約2倍以上の高画質となります。

第2番目としては多チャンネルであると言うことが言えます。ディジタル化により既に本年2月段階ではテレビ10チャネル、ラジオ23チャネルが実現されています。

第3番目としてはマルチビューチャネルの実現です。ハイビジョンにて放送されるチャネルを最大3種の標準テレビに分割して関連する内容を同時に放送することが可能です。

第4番目としては字幕放送をその中に取り込んで実現しております。データ放送についてもそうですが、従来の地上波アナログTV放送の場合は映像情報の隙間に字幕放送を含むデータ放送情報を挿入して放送しておりましたが、BSディジタル放送では内部のストリームとして実現した形です。ご覧になる方のご要望にて字幕放送を表示したり非表示としたりすることが可能となります。

5.BSデジタル放送-(2)
<5.BSデジタル放送-(2)> (図に関する説明)

第5番目としてはデータ放送ですが、番組に連動したデータ放送だけでなく、オンラインバンキングあるいはニュースというような専用のチャネルも実現できます。

第6番目としては双方向通信です。視聴者からの簡単なデータを放送局に送り返すと云うことも可能であり、放送局からの一方的な配信だけではなく、視聴者参加の番組等も考えられます。

6.SmartVisionVS/TVの機能(概要)-(1)
<6.SmartVisionVS/TVの機能(概要)-(1)> (図に関する説明)

ご説明いたしましたBSディジタル放送の開始を受けまして、私共では対応するPCに組み込んだ製品を本年2月に発表し、既にリリースいたしました。

考え方としては

全てのBSディジタル放送を受信できるように規定されている仕様を実現する。

テレビ映像は極力ハイビジョン放送の特質を活かすべく、480プログレッシィブにてディスプレイに表示する。

また外部出力にて地上波アナログTV放送と同等の解像度にて外部の大型テレビ等に表示できるようにする

またパソコンならではの機能として電子番組表の検索等も実現しています。

6.SmartVisionBS/TVの機能(概要)-(2)
<6.SmartVisionBS/TVの機能(概要)-(2)> (図に関する説明)

このスライドがBSディジタル放送をパソコンで受信して表示するソフトSmartVision BS/TVの表示イメージです。

基本的には地上波アナログTV放送用のSmartVision /TVと同様の構成です。

6.SmartVisionBS/TVの機能(字幕放送)-(3)
<6.SmartVisionBS/TVの機能(字幕放送)-(3)> (図に関する説明)

既にお話しいたしましたようにBSディジタル放送では字幕放送は、映像、音声、データと共に、BSディジタル放送ストリームの中に組み込まれ、非連続のパケットとして送出されます。文字の色あるいは背景色は放送局側にて指定され、同時に最大2言語までにて送出される形です。但し、字幕放送を受信できることは受信機としては必須とされていますが、送信するかは番組によります。

6.SmartVisionBS/TVの機能(字幕放送受信画面)-(4)
<6.SmartVisionBS/TVの機能(字幕放送受信画面)-(4)> (図に関する説明)

これは字幕放送を受信して表示しているイメージ図です。

6.SmartVisionBS/TVの機能(データ放送受信画面)-(5)
<6.SmartVisionBS/TVの機能(データ放送受信画面)-(5)> (図に関する説明)

これはデータ放送を受信して表示しているイメージ図です。

6.SmartVisionBS/TVの機能(EPG受信画面)-(6)
<6.SmartVisionBS/TVの機能(EPG受信画面)-(6)> (図に関する説明)

これは電子番組表を受信して表示しているイメージ図です。

7.今後のTV放送動向-(1)
<7.今後のTV放送動向-(1)> (図に関する説明)

このスケジュールは総務省を中心として現在計画されている概要です。ポイントは既にBSディジタル放送が昨年の12月に開始され、そのBSディジタル放送の思想を受け継いでコマーシャル用途への展開を考慮したCS110゚のCSディジタル放送が今年の実験放送を皮切りに、来年には本格的に開始されると思います。また地上波ディジタル放送は2003年には開始され、以降ディジタル放送時代に突入すると考えられます。

これに伴い、ディジタル放送テレビも色々な機能を取り込んで進化していくものと考えられ、パソコンでもディジタル放送対応がより本格的になってくると共に、将来的には更により高速の通信インフラの実現と共に、ホームサーバーの形態に進んでいくと予想されます。

7.今後のTV放送動向-(2)
<7.今後のTV放送動向-(2)> (図に関する説明)

最後になりましたが、ディジタル放送のCSサービス及び地上波サービスと共に、字幕サービスとしては本格的にディジタル放送仕様に組み込まれたことにより、字幕放送が拡大し耳の聞こえない・聞きづらい方にも多くの情報が提供されると云うことが期待されます。またPCメーカーの立場としましては、PCならではの機能の検討をすると共に、字幕作成自体についてもNHK様の音声認識技術を利用した字幕の自動挿入等の新しい技術の確立とその応用を目指していきたいと考えております。

これで私の話を終わらせていただきます。

有り難うございました。

以上