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平成17年度
地域におけるインターネット・パソコンを利用した
障害者情報支援に関する調査研究事業報告書

特定非営利活動法人障害者UP大分プロジェクト

正式名称:特定非営利活動法人 障害者UP大分プロジェクト
所在地:大分市東春日町51-6 ハイパーネットワーク社会研究所内
メールアドレス:upsk-oita@po.d-b.ne.jp
ウェブサイト:http://www.d-b.ne.jp/upsk-oita/

障害者UP大分プロジェクトは、2003年、マイクロソフト社とハイパーネットワーク社会研究所の支援を受け設立。日本が世界最先端のIT国家を目指すなか、障害者等がITを活用することで潜在能力を引き出し自立に向けてQOL(クオリティ・オブ・ライフ生活の質)の向上及び就労のための様々な活動を支援する非営利活動法人である。

活動の3つの柱

以下が障害者UP大分プロジェクトの3つの大きな取り組みである。

  • 3障害対応のIT講習会の実施
  • 障害者にIT講習できる人材の育成
  • 障害者の就労の機会拡大

障害者へのIT講習会の実施

障害者UP大分プロジェクトのメインとなる活動で、障害者施設、公共施設でIT講習会を実施。主な講習内容(コース)は初級パソコン、中級パソコン、実用講座、就労講座などである。

また、2004年、立命館アジア太平洋大学(APU)からパソコンの提供、マイクロソフト社からはソフトウェアの寄贈を受け、障害者施設へ配布し、修理体制の確立やウィルス対策の指導を行っている。支援者のスキルを高めるためにスキルアップ講座や2ヶ月に1回の発表会を行なっている。

新しい試みとして「視覚障害者の視覚障害者によるパソコン講習」を実施。講師の声のみで講習を行うため困難はあるが、試行錯誤を重ね、サポーターも支援の仕方を工夫している。DAISY版の視覚障害者向けテキストを1年余りかけて作成して講師も視覚障害者である。

障害者にIT講習できる人材の育成

大分県から委託を受け、インストラクター養成講座を行い、在宅の障害者にパソコン指導ができる人材の育成を行う。講師養成講座の内容は、障害についての理解、講師としての心構えを教え、ユーザー補助の模擬授業、インターネットの有効利用、他などである。

障害者の機会拡大

2005年に厚生労働省から大分県に委託されたバーチャル工房支援事業を障害者UP大分プロジェクトが実施。重度障害者がパソコンを活用して仕事をし、自立できるように支援する。2005年から実施し、現在大分県内の10名の方々を支援。目標は3年間で25名の重度障害者の自立。現在、ホームページ作成を指導しており、すでに受注もきている。

県とのネットワーク

障害者UP大分プロジェクトは3障害へのIT講習実績を持ち、大分県の関係課・係との連繋のもと大分県全域での活動を展開している。

今後の課題

できるだけ多くの障害者の方々への支援を行っていくためには資金と人材の確保が必要である。