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■開会のあいさつ

日本障害者リハビリテーション協会 会長 金田 一郎

 

本日は残暑厳しい中、お集まりくださり誠にありがとうございます。

総合リハビリテーション研究大会は、各領域の専門職の交流と連携を推進するため、専門職有志らにより、1997年に「リハビリテーション交流セミナー」として開始して以来、本年で第32回目を迎えます。東京ならびに地方都市において毎年開催を重ねていますが、埼玉県での開催は、2003年の第26回大会以来となります。

この6年の間にも、障害者を巡る内外の情勢はめまぐるしく変化しております。「第二次アジア太平洋障害者の十年」の開始、「国連・障害者権利条約」の採択、そして発効、またわが国では、障害者基本法の改正、障害者自立支援法の制定、新バリアフリー法の制定などが行われ、現在は、障害者権利条約の批准に向けた各種法制度の見直しが行われております。

このような中、本年度の大会は、大会創設の精神であった「交流」の原点にたちかえり、「リハビリテーションのいま・そして・交流」をテーマに掲げました。

大会1日目である本日は、海外より、リハビリテーションインターナショナル事務総長のビーナス・イラガンさん、ヨーロッパ・リハビリテーション・プラットフォーム(EPR)上級顧問のドナル・マカナニーさんのお2人をお招きするとともに、埼玉県立大学の佐藤進学長を基調講演者として迎え、内外の最新動向について講演いただきます。また大会2日目の明日は、国内の最先端で取り組みをされる方々を招いてのディスカッションを行います。

2日間のプログラムを通じ、内外の新たな情勢や、相互の活動の課題と展望を学びつつ、交流を深めながら、私たちの今後の取り組みについて共に考える大会としたいと存じます。

埼玉県立大学は、本年で創立十周年を迎えられました。「保健・医療・福祉の連携と統合」を教育理念として掲げられる本大学は、本日このような集いを持つのに誠にふさわしい場所と存じます。ここに、創立十周年のお祝いを申しあげるとともに、大会に会場をご提供いただきましたことに、心よりお礼を申しあげます。

また、大会の開催にご尽力をくださった実行委員会の皆様に対し、心より敬意を表します。

そして、本大会にご後援をいただいた各位に対し、深く感謝を申しあげるとともに、大会の開催にご支援をいただきました、独立行政法人福祉医療機構に対し、心よりお礼を申しあげ、開会の挨拶といたします。