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国際セミナー報告書
インクルーシブな障害者雇用の現在-ソーシャル・ファームの新しい流れ

開会挨拶

湯澤 茂男
 公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会 事務局長

皆様お早うございます。公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会の湯澤でございます。主催者を代表して一言ご挨拶申上げます。

本日は、国際シンポジウム「インクルーシブな障害者雇用の現在―ソーシャル・ファームの新しい流れ」に、休日にもかかわらず大勢の方々にご参加を頂きまして、厚く御礼申し上げます。日本障害者リハビリテーション協会におきましては、2000年を第一回としまして、毎年、高齢者や障害者の社会参加の促進を目指しました様々なテーマでセミナーおよびシンポジウムを開催して参りました。

そしてここ数年、障害者を含む就業困難者が一般労働市場で働けるようにするための雇用形態の一つであるソーシャル・ファームに焦点を当てまして、この分野の専門家を欧州から招いてシンポジウムなどを開催して参りました。このような機会により、日本におけるインクルーシブな障害者雇用の新しい取り組みについて議論が深まってきたことを感じております。

このような中、平成20年には、障害者をはじめ社会的弱者のソーシャルインクルージョンの取り組みを積極的に行ってきた、本日基調講演をいただく炭谷茂氏を理事長とする「ソーシャル・ファームジャパン」が発足しております。

さて本日は、プログラムにございますように、最初に、今ご紹介申し上げました、恩賜財団済生会理事長でもございます炭谷茂氏による「日本におけるソーシャル・ファームの動向」と題して基調講演を頂き、引き続き欧州におけるソーシャル・ファームの第一人者である前国際移住機関経済開発局プログラムマネージャーであるゲロルド・シュワルツ氏から「欧州のソーシャル・ファームの現状と評価」と題するご講演をいただきます。昼食を挟みまして、ベルギー保健省メンタルヘルスケア改革プロジェクトマネージャーで、今回、初来日となりますバーナード・ジェイコブ氏から「オランダとベルギーのソーシャル・ファームの動向」について、次にリンクスジャパン代表のフィリーダ・パービス氏から「英国のソーシャルエンタプライズとソーシャル・ファームの動向」について、それぞれご講演をいただきます。

そして、講演の後には、これらの講師の方々と、社会福祉法人一麦会・麦の郷理事の伊藤静美氏、社会福祉法人共生シンフォニー常務理事の中崎ひとみ氏に加わって頂き、浦和大学総合福祉学部教授の寺島彰氏にコーディネータをお願いいたしまして、パネルディスカッションを予定しております。フロアーからのご質問やご意見も頂く時間もあろうかと思いますので、どうぞ皆様には積極的なご発言、ご意見を頂戴いただければと存じます。

最後になりますが、講演並びにパネルディスカッションにご登壇いただきます各講師の皆様には、この場をお借りしまして感謝と御礼を申し上げますとともに、このシンポジウムは、国際障害者交流センター(ビッグ・アイ)様との共同主催により、また東京都民共済生活協同組合様からのご支援をいただき、開催する運びとなりましたことをご報告し、また御礼を申し上げまして、開会の挨拶といたします。

ありがとうございました。