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報告書 フィンランドソーシャルファーム実態調査報告会

閉会挨拶

野村 美佐子
公益財団法人 日本障害者リハビリテーション協会 情報センター

私も今回ご一緒させていただきましたので、簡単に閉会挨拶の中で、感想を述べさせていただければと思います。

今回の視察は、8月の終わりに行って参りました。実際にそこに行くということで、文化や環境に触れる中で、どういう風にソーシャルファームが立ち上がって機能しているのか、具体的に詳細な情報が得られたと思います。またソーシャルファームの責任者にお会いすることで、その方たちの本音が結構聞けたと思います。一番、私の印象に残ったのは、今回案内をしていただいたバテス財団のルッカさんやラフティ市のバルマ株式会社のディレクターなどが、以前に有名な企業に勤めていたということです。彼らが50歳ぐらいになって、ゆっくりした人生を送りたいとなったときに、今のように社会的な貢献となる場所で、障害者と一緒に働きたいと思ったということでした。そこでは、それまでのキャリアを生かして創造的なアイデアを生み出してビジネスを行っていたように思います。最後に訪れたバルマ株式会社の方が本当に楽しそうに、自分が作り出したゲームについて「このゲームは面白い!」と言われました。でもその時、私たちにはそのイメージがあまりわからなかったのですが、日本に帰ってきましたら、結構行われているゲームであることがわかりました。そうしたことから、ソーシャルファームの経営者が楽しさもありつつ、障害者の雇用も進めていく部分について知ったことは、すごく良かった経験だったと思いました。このようなことを聞いて、日本でも企業でバリバリ働いている方も、次の人生と言ったらおかしいですが、それまでのキャリアや創造力を生かしてソーシャルファームの立ち上げに協力してくれればいいなと思います。

それから、質問の中で学習障害者のお話をしていただきました。どちらかと言うと、私もそちらの取り組みをしておりまして、DAISYと言うのですが、その技術を使って彼らの支援をやっています。但し、学習障害者が働くには、周りの方の理解が必要です。そして彼らがやっていけるための環境づくりは必要で、ソーシャルファームという形態の中で、もしかしたら上手くいくのではと思ったのが感想です。

本日の報告が皆様に有効に活用していただければと思っています。最後に、講師の皆様、手話、要約筆記の皆様にお礼を言いまして、そしてご参加の皆様にお礼を言いまして閉会の言葉と致します。ありがとうございました。