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日本型ソーシャルファームの推進に向けて

開会挨拶

福母淳治 公益財団法人 日本障害者リハビリテーション協会 常務理事

皆さん、おはようございます。ご紹介にありました公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会 常務理事の福母でございます。どうぞよろしくお願いいたします。本日は連休中にもかかわらず、さまざまな分野から多くの方々に参加をいただいております。この場をお借りしてお礼を申し上げたいと思います。

ご承知のように我が国においては2014年に障害者権利条約の批准が行われました。また本年4月には障害者差別解消法が施行されたというところでございます。共生社会の実現ということでさまざまな動きが進んでいるというところでございます。これについてはご参加の皆さま方もご承知のことだろうと思います。こういう中で障害者の方々をはじめとする、一般雇用になかなかなじみにくいという方々の雇用の問題はますます大きな課題になっているというところでございます。

一方、本日ご出席の3名の講師の方々の国、ヨーロッパでは、ソーシャルファームという形で障害者の雇用についてさまざまな展開がなされているということでございます。私ども日本障害者リハビリテーション協会におきましては、こういったヨーロッパでの展開について、我が国日本でも同様の雇用形態等が展開できないものだろうかという思いから、これまでヨーロッパにおけるソーシャルファームの状況について調査をしてきたところでございます。

今回は、昨年調査で訪問したフィンランドをはじめとして、英国、それからドイツから講師をお招きして、各国の最新の状況等について報告をいただくことにしております。また、日本への普及に関しても、ご提案、意見交換の場を設けさせていただいております。できるだけ多くの方々にこのソーシャルファームについて知っていただくということ、それからそのことについてご議論をいただくということを、こういったことを通じて、日本における障害者の就労がさまざまな分野で広がっていくことを私どもとしては祈念しておりますし、この国際フォーラムがこれにお役に立てれば大変幸いに存じております。

最後になりましたが、本セミナーの開講にあたって、埼玉県民共済協同組合様からご支援をいただいておりますことに対してお礼を申し上げ、簡単でございますがご挨拶にかえさせていただきます。本日はどうぞよろしくお願いいたします。