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講演会「DAISYの展開」

講師プロフィール

河村 宏/ Hiroshi Kawamura

国立身体障害者リハビリテーションセンター

現在国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所障害福祉研究部長を務める。1970 年東京大学総合図書館に勤務。1997 年より(財)日本障害者リハビリテーション協会情報センター長、2003 年7 月から現職。DAISY コンソーシアム理事、WAI/W3C常任委員、GLADNET 理事、世界盲人連合技術委員会委員、アジア太平洋障害者センター支援委員、障害者放送協議会著作権委員会委員長。すべての人が共有する知識と情報のデザインを追求し、諸活動に従事。情報アクセス権と著作権の調和を目指した活動に取り組む。また、ソーシャルインクルージョンの立場にたち、緊急災害時の障害者への情報支援及び国際協力に尽力している。

マリッサ・デメリオ氏/Marisa DeMeglio

DAISY for Allプロジェクト

『AMIS』の開発者。現在、『AMIS-NEXT』開発においても、プロジェクト・コーディネーター、ソフトウェア設計者、主任プログラマーとして任にあたっている。エンジニアとして障害者関連のソフトウェアの開発にあたる一方、開発に伴う企画、運営、調整に携わってきた。
既存の技術と試験的技術の両面からプログラムを開発していくのがモットー。最近は途上国のニーズに絞りAMISの開発に取り組んでおり英語、日本語、タイ語、オランダ語、ヒンディー語版リリースの調整を行った。多国間にわたる晴眼者と盲人プログラマーの共同作業のコーディネートを行う。
過去に携わった障害者関連ソフト開発としてはisSound社における『WebHEARit』(HTML読み上げ補助ツール)、『ActiveReading』(電話を通じた文書送信VoiceXMLシステム)、日本障害者リハビリテーション協会における『Sigtuna ブラウザー』(音声シンセサイザーを使いウェブページ閲覧、DAISY録音図書再生)等がある。

ディック・バルターマン/Dick Bulterman

CWI(オランダ国立情報工学・数学研究所)
W3CにおけるSMIL2.0の主要な設計者の一人。CWI(オランダ国立情報工学・数学研究所)コンバージェント・メディア(convergent media)部主席研究員兼部長として分散型マルチメディア・アプリケーションにおいて文章の意味が重視される環境下で起こる問題の研究をしている。W3C(ワールドワイド・ウェブ・コンソーシアム)では、同期したマルチメディア(Synchronized Multimedia) 作業部会、タイムド・テキスト(Timed Text)作業部会に積極的に関わっている。
同氏のCWIでの研究成果であるCMIF(CWI Multimedia Interchange Format)やW3CによるSMIL1.0および2.0の技術を土台にOratrix社を設立。同氏は代表取締役兼技術最高責任者(1998-2002)を務め、『GRiNSエディター』と『GRiNSプレーヤー』を開発、複合的に同期したマルチメディアソフトとして市場に広く認知された。
最近の著書:2004年5月『SMIL2.0: Interactive Multimedia for Web and Mobile Devices』(ウェブとモバイル機器のためのインタラクティブマルチメディア

ダニエル・ウェック氏/Daniel Weck

INRIA(フランス国立情報・自動制御研究所)
2002年10月より、INRIA(フランス国立情報・自動制御研究所)にて、LimSee2の開発を担っている。技術主任、ソフトウェア・デザイナー、Javaプログラマーを担当。
2001年、フランスのジョセフ・フーリエ大学でコンピューター・システムを専攻し、科学技術の学士号を取得。2002年には、同大学情報技術科で、人間とコンピューターの相互作用を専攻し、工学修士を取得。
在学中、インターンとして以下のソフト開発に携わる。2001年、シュナイダー・エレクトロニック社にて、n-層プロトタイプ・アプリケーションのためのJava開発を担当。2002年、INRIAにて、ポケットPC上でSMIL2.0を再生するためのソフトウェアである、『ポケットSMIL2.0』の開発に参加。プロジェクト・マネージャー・アシスタントとして、ソフトウェアのデザイン、組み込みC++のプログラミングを担当した。

マーク・ハッキネン氏/Markku Hakkinen

DAISY for Allプロジェクト
DAISY for Allプロジェクトオープンソース戦略コーディネーターに従事する傍らWAI研究開発グループ(RDIG)委員長を務める。ウェブの標準規格に関する分野で長年積極的に活動、SMILを含むW3Cによる勧告やガイドラインの開発に関わってきた。そしてDAISYデジタル録音図書標準規格の開発にも関与し続けている。同氏は現在、発展途上国や恵まれない人々の情報へのアクセシビリティや、リッチ・マルチメディア・コンテンツへのDAISY-スタイルのナビゲーションの適用、特に認知障害、学習障害者のニーズに対応、さらに識字や教育にDAISYを適用することに関心を示している。
1995年には、初めて音声ウェブ・ブラウザー『pwWebSpeak』を制作。これにより視覚障害者のためにウェブのコンテンツを音声で伝えるという重要な概念が導入された。同氏は20年以上もの間、産業界及び公共部門において人間とコンピューター間のインターフェース研究開発に取り組んできた経験を持つ。