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車いす重心位置が走行特性に及ぼす影響

主題:
車いす重心位置が走行特性に及ぼす影響
著者名・研究者名:
米田郁夫,橋詰努,藤記拓也(東京都福祉機器総合センター)藤岡幸博,鎌田実(東京大学工学部)川合秀雄(筑波技術短期大学)
掲載雑誌名:
第12回リハ工学カンファレンス講演論文集 12巻 5~8頁(1997年8月)
キーワード:
連絡先:
米田郁夫
〒162 東京都新宿区神楽河岸1-1
東京都福祉機器総合センター
電話: 03-3235-8577
概要:
この論文では、手動車いすの重心位置と走行特性の関係が示されている。使用した計測用車いすは、ハンドリムに加えられた駆動力と駆動輪の回転数を計測することが出来る。毛足の違う2種類のカーペットを走行路とし、駆動輪の位置を変化させて実験を行った。実験では駆動力を1回のみ与え、その後は惰性で停止するまで走行した。与えられた力積と移動距離との関係から、柔らかいカーペットの方が硬いものよりもはるかに労力が必要であり、走行抵抗も大きいことが分かった。また、駆動輪位置を変化させると、前方に配置したときの方が、走行抵抗が小さくなった。これは、前輪キャスタと駆動輪の走行抵抗が違うため、それぞれの荷重配分が変化することにより、車いす自体の走行抵抗に影響するためである。これらの特性は、今後新しい車いすの開発や処方の合理化に役立つものである。