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重度障害者用介護型車いすの開発 -姿勢保持機能のモジュール化・アジャスタブル化-

主題:
重度障害者用介護型車いすの開発 -姿勢保持機能のモジュール化・アジャスタブル化-
著者名・研究者名:
西村重男,佐々木鐵人(北海道立心身障害者総合相談所)山越憲一(金沢大学工学部)横串算敏,成田寛志,内山英一(札幌医科大学整形外科)
掲載雑誌名:
第12回リハ工学カンファレンス講演論文集 12巻 13~18頁(1997年8月)
キーワード:
連絡先:
西村重男(北海道立心身障害者総合相談所)
札幌市中央丸山西町2丁目1-1
電話: 011-613-5412
概要:
この論文では、重度障害者用に開発した介護型車いすについて記述されている。現状の座位保持機能付き車いすの問題点を洗い出し、次のような点を目標とした車いすが開発された。1.軽量化 2.小型化 3.処方と取り扱いの簡易化 4.部品の標準化(支給修理期間の短縮) 5.品質向上 6.安定供給 7.介護負担の軽減 本車いすの主な特徴は、姿勢保持ユニットをモジュール化・アジャスタブル化にしたことと、折り畳みが可能であること、座席の昇降機構がついていることである。モジュール化により、座位保持装置の提供サービスに要する期間は、従来の3~5ヶ月から1ヶ月以内となり、大幅に短縮された。また、座面高が従来のものより高くなるため、抱き上げ移乗時の介助者の膝関節、股関節の屈曲角度が、膝関節で29度、股関節で40度小さくなり、介助者の負担は軽減されたことが示された。