音声ブラウザご使用の方向け: ナビメニューを飛ばして本文へ ナビメニューへ

片手片脚駆動による車いす旋回スペース-生活環境に適応した車いす開発のための移動空間に関する報告(第2報)-

主題:
片手片脚駆動による車いす旋回スペース-生活環境に適応した車いす開発のための移動空間に関する報告(第2報)-
著者名・研究者名:
北野義明(石川県リハビリテーションセンター)
掲載雑誌名:
第12回リハ工学カンファレンス講演論文集 12巻 19~22頁(1997年8月)
キーワード:
連絡先:
北野義明(石川県リハビリテーションセンター)
〒920-03 金沢市赤土町ニ13-1
電話: 076-266-2860
概要:
本論文では片麻痺者用車いすの開発を目標として、片手片脚駆動による車いすに必要となる旋回スペースに関して述べられている。直角に曲がった走行路を設定し、左片麻痺者2名を被験者として、旋回軌跡を計測した。計測にはPEAK社製三次元動作解析システムMotusを使用した。車いすはクシャール製チャンピオン1000SAを用いた。計測の結果、旋回半径は67cmから155cm、必要通路幅は80cmから95cmであった。左右の旋回スペースを比較すると、患側である左への旋回の方が少ないスペースで旋回できた。また、後輪の車軸位置を前後させたところ、前方の方が旋回半径、必要通路幅ともに小さい傾向にあり、機動性の向上が見られた。さらに、駆動において健側のフットプレート、レッグサポートが邪魔になることが分かった。今後、以上の結果は、新しい片麻痺者用車いすの開発に活かされるであろう。