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吊り下げ式階段昇降機の開発

主題:
吊り下げ式階段昇降機の開発
著者名・研究者名:
田中 理,青野雅人 (横浜市総合リハビリテーションセンター)木村哲彦(国立身体障害者リハビリテーションセンター病院)沖川悦三(神奈川県総合リハビリテーションセンター)伊藤誠一(HRST研究所)高波 晃((有)ティーズ(JIDA高齢化福祉委))松本 有(フォルムデザインコーポレーション(JIDA高齢化福祉委))若井良友((株)富田電機製作所)、福井 巧(ヤマハ発動機(株))
太田惠久,石井博(オオタ商会)、鈴木曠二(東海大学)市川 洌(東京都補装具研究所)真田日呂史(武蔵野美大)古川久四(日進医療(株))荒井孝雄((株)ハーツエコー)高砂隆人(日揮(株))
掲載雑誌名:
第12回リハ工学カンファレンス講演論文集 12巻 49~52頁(1997年8月)
キーワード:
連絡先:
田中 理(横浜市総合リハビリテーションセンター企画研究室)
〒222 横浜市港北区鳥山町1770番地
電話: 045-473-0666
概要:
この論文では、車いすごと搬送できる家庭用吊り下げ式階段昇降機の開発について書かれている。この装置の基本コンセプトは、①日本家屋の一般的な階段に設置できる。②車いすのまま懸吊して移動する。③家屋の改造工事をせずに設置できる組み立て式である。④高齢者でも操作が容易である。⑤非常時に手動で脱出できる。⑥家庭用電源で使用できる。⑦個人で購入できる価格である。装置の構成は、組み立て式のやぐら型フレームの中央にH型レールを配置し、そこを昇降機本体がラックアンドピニオン方式で自走する。本体には懸吊用モーター、走行用モーター、制御盤、バッテリー、懸吊用ベルトなどが収納されている。操作用のリモコンは本体からカールコードでつながれている。バッテリーの充電は階上、階下の充電ポジションで行う。12~13段の階段であれば、フル充電で連続10往復程度可能である。階上、階下の終端にはリミットスイッチが設置されている。モニタリングの結果、本装置は基本的に実用的な段階に達していることが確認された。