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手動車いすの簡易電動化システムの開発

主題:
手動車いすの簡易電動化システムの開発
著者名・研究者名:
米田郁夫,広瀬一郎,藤記拓也,和田光一,橋詰 努(東京都福祉機器総合センター)鈴木 実(東京都心身障害者福祉センター)各務将文,鳥井勝彦,長縄正裕((株)今仙技術研究所)
掲載雑誌名:
第12回リハ工学カンファレンス講演論文集 12巻 65~68頁(1997年8月)
キーワード:
連絡先:
米田郁夫(東京都福祉機器総合センター)
東京都新宿区神楽河岸1-1
電話: 03-3235-8578
概要:
この論文では、可搬型の低コスト電動車いすを目指して開発された、手動車いすの簡易電動化システムについて記述されている。この開発目標は1)バッテリとモータが容易に着脱できる。2)折り畳み可能である。3)乗用車のトランクに収納可能である。4)旅行用では小型バッテリを使用し、全体重量を35kgとする。5)低コスト化。本装置は手動車いすの後輪の内側に内歯車を取り付け、それに噛み合うように、背もたれフレームに歯車のついたモータを取り付けている。停止すると自動的にブレーキがかかる安全機構も取り付けられている。また、電動ユニットは容易に着脱可能となっている。電気部品はすべて市販の電動車いすのものをそのまま活用している。総重量は36kgであった。本電動車いすは通常の電動車いすよりコンパクトで、最小回転半径は通常のものより10cm小さくてすむ。したがって、家屋内の使用にも適することが予想される。今後の改良案として、新型のハンドリムを利用した摩擦方式のものも検討されている。