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外出する電動車いすに必要な機能

主題:
外出する電動車いすに必要な機能
著者名・研究者名:
藤井直人(神奈川県総合リハビリテーション研究・研修所)秋山哲男(東京都立大学)橋詰 努(東京都福祉機器総合センター)藺藤全孝(神奈川リハビリテーション病院)
掲載雑誌名:
第12回リハ工学カンファレンス講演論文集 12巻 83~86頁(1997年8月)
キーワード:
連絡先:
藤井直人(神奈川県総合リハビリテーション研究・研修所 研究部 リハ工学研究室)
〒243-01神奈川県厚木市七沢516
電話: 0462-49-2590
概要:
本論文は、ヨーロッパ、アメリカ、日本における公共交通の整備状況と電動車いすの状況について書かれている。ヨーロッパでは1990年代に低床ノンステップバスが開発され普及の段階にいたっている。イギリスでは車いすが3つのクラスに分類され、電動車いすは最高速度が4mph以上のもの(クラス3)とそれ以下のもの(クラス2)で2つに分類されている。クラス3は最高速度が8mphで、車道を走行するが、運転免許は必要ない。アメリカでは、1990年にADAが施行され、アクセシブルな路線バスが整備されている。通常の電動車いすは最高速度が5mphであるが、11mphの製品も販売されている。法的な速度の規制は無いとのことであった。日本ではリフトバス、ノンステップバスが運行されている。この利用者は電動車いすの使用者が多く、外出に非常に有効である。しかし、道路環境は整備されていないところが多く、事故の事例も報告されている。今後の検討が必要である。