音声ブラウザご使用の方向け: ナビメニューを飛ばして本文へ ナビメニューへ

GUI環境におけるツリー構造日本語入力システムの開発と評価

主題:
GUI環境におけるツリー構造日本語入力システムの開発と評価
著者名・研究者名:
中村彰(筑波大学 修士課程 理工学研究科)山海嘉之(筑波大学構造工学系)
掲載雑誌名:
第12回リハ工学カンファレンス講演論文集 12巻 107~112頁(1997年8月)
キーワード:
日本語入力システム、日本語木構造、パソコン、運動障害者、GUI環境、ポインティングデバイス、漢字かな混じり文
連絡先:
中村彰
〒305 茨城県つくば市天王台2-1 一ノ矢32-103
電話: 0298-51-4923
概要:
本研究では重度の運動機能障害を持ち、発声が困難な人たちがコミュニケーションを支援する機器として、GUI環境を利用したポインティングデバイスの操作のみで日本語のかな漢字混じり文の入力を行うソフトを開発した。本システムは日本語の単語・熟語・慣用表現などをある規則に基づいて分類し、その分類の従属関係に着目して木構造を構築させ、この語彙木からの語の選択と、選択された語の出力・発声ができるようになっている。評価については運動機能障害者である筆者が日常の会話で用いて行った。その結果日常会話に頻繁に使われる表現が語彙木の木構造によって系統立てて登録が可能になり、細かい表現の違いを選べかつ探索の時間・ストレスが実用的な範囲に収まった。今後はコミュニケーションシステムの実装を想定して適応型ソフトキーボードの開発と合わせてポインティングデバイスの操作のみに計算機への円滑な文章実現を目指す。