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高齢者の靴の着脱動作に適した椅子の開発とその評価

主題:
高齢者の靴の着脱動作に適した椅子の開発とその評価
著者名・研究者名:
中島吉晴、深水清、東出浩幸、藤崎都子(堺温心会病院)周藤浩(寺田万寿病院)
掲載雑誌名:
第12回リハ工学カンファレンス講演論文集 12巻 307~310頁(1997年8月)
キーワード:
連絡先:
中島吉晴(堺温心会病院 理学診療科)
大阪府堺市深井清水町2140-1
電話: 0722-78-2461
概要:
障害者や高齢者は、玄関で座った姿勢で靴の着脱をしたり、段差を跨いだりする際に、これまでは既成の椅子を利用していた。しかし、角が邪魔である、手をつけるスペースが無いなどの問題があった。そこで、新しい福祉用具として「らくちんシート」を開発した。「らくちんシート」は、(1)角が無いため進行方向から直線的に座れる(角を避けて踏み変える動作が不要)、(2)座位移動が常にできるだけの広さの座面を有する、(3)上肢が機能的に働く位置に出っ張りがあるため立ち上がり動作や靴の脱着動作が安定する、(4)直線と直角ラインがありコーナーにフィットしている、(5)13.5Kgと重いので安定している、(6)靴箱の機能がある、などの特徴を有する。そのため、従来の椅子を使った場合と比較して、立位時間は外出動作で約8秒、帰宅動作で約11秒と短縮した。