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在宅重心児に対する座位姿勢保持の試み(日常生活活動に必要な座位姿勢とは)

主題:
在宅重心児に対する座位姿勢保持の試み(日常生活活動に必要な座位姿勢とは)
著者名・研究者名:
中村智子(寺沢病院)、きさく工房
掲載雑誌名:
第12回リハ工学カンファレンス講演論文集 12巻 357~362頁(1997年8月)
キーワード:
連絡先:
中村智子(寺沢病院)
〒815 福岡市南区市崎1-14-11
電話: 092-552-7322
概要:
重症心身障害者の座位保持の研究の例として、脳性麻痺(痙直型アテトーゼ、10歳、男児)1名のカーシートと座位保持装置の製作方法およびその使用報告を行っている。対象児は易刺激性で突発的な過緊張を全身に起こしやすい。そのため、クッションチェアや姿勢保持機能付き車いすを使用した場合では頭部が不安定であったり、チェア側方から落ちる危険性があった。採型を行い、KISSシミュレータの中で、本症例では股関節・膝関節を過屈曲位にしたあぐら座りの状態がもっとも座位保持に適していると判断している。そして仮合わせを2回行ってカーシートを製作している。同様に座位保持装置も同型で行っている。結果、対象児はいす座位にて食事でき、一人でテレビを見ることができるようになった。脳性麻痺は個人差が大きいため、一概にこの結果を当てはめることはできないが、易刺激性で過緊張を伴う小児の座位保持の場合には参考となる。