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緊張の変化が激しいタイプの座位保持に関して(訓練椅子の作成を通して)

主題:
緊張の変化が激しいタイプの座位保持に関して(訓練椅子の作成を通して)
著者名・研究者名:
佐々木和彦(大阪府立茨木養護学校)
掲載雑誌名:
第12回リハ工学カンファレンス講演論文集 12巻 363~364頁(1997年8月)
キーワード:
連絡先:
佐々木和彦(大阪府立茨木養護学校)
〒567 茨木市西福井4-5-5
電話: 0726-24-2809(自宅)
概要:
過緊張性の重症心身障害児・者のため、異常緊張を抑制していく「訓練いす」の製作とその使用状況および効果に関して報告している。対象者は現在高校3年生、外部の刺激に対し伸展パターンとなる易刺激性の重症心身障害者1名、訓練期間は高校在学3年間である。訓練いすのシートとして、メッシュのプラスティック網でモールド型のシートを手作りで製作し使用している。また可動のU字型ヘッドレストを訓練いすに備えつけ、タイヤにホースを巻き付けて車いすの移動時に軽い上下運動を行うように改造している。この訓練いすを使用した結果、対象者の高校1年生時と3年生時を比較すると、全身の緊張が抑制し易くなったが、反面下肢の一部の緊張が強まった。本訓練いすはまだまだ改良の余地は残されているように感じられるが、過緊張の重症障害児の緊張抑制訓練の一方法として参考可能である。