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シーティングシステム用ティルティング式車椅子フレームの開発

主題:
シーティングシステム用ティルティング式車椅子フレームの開発
著者名・研究者名:
富永晟浩、三崎洋一(川村技研株式会社)、児玉真一、染川貴志、奥田康友(川村義肢株式会社)、岩下智恵子、谷口美津代、古谷育子(茨木養護学校)、廣島和夫(国立大阪病院)、綾田裕子(阪和泉北病院)
掲載雑誌名:
第12回リハ工学カンファレンス講演論文集 12巻 377~380頁 (1997年8月)
キーワード:
連絡先:
富永晟浩(川村技研株式会社)
〒554 大阪府大阪市此花区常吉1-1-60
電話: 06-460-6600
概要:
筆者らの企業ではモールド型座位保持装置を販売している。本報告では、折り畳みが可能で、シートとの着脱が容易なティルティング式の車いすフレームの開発を報告している。このフレームはシートを乗せる固定フレーム部と車いすベースフレーム部からなる。折り畳み方法は通常の標準型手動車いすと同様にX型である。ティルティングは座面と地面の角度が4度から39度の35度調節可能である。一般アスファルト道路、コンクリートブロックの歩道、凹凸の激しい地道及び公園内道路にて負荷重量105kg、1日の走行距離4kmの耐久試験を行っている。結果、バックレストのパイプ変形などの不具合を生じている。しかし、パイプ側面にフラットバーを溶接するなどそれぞれの不具合に対して対策を講じた結果、90km走行後も特に不具合を生じなくなっている。3名の脳性麻痺の被験者による使用の結果、移動や外出が容易になるなど良好な評価が得られている。