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上肢麻痺者の食事動作の補助装具の設計

主題:
上肢麻痺者の食事動作の補助装具の設計
著者名・研究者名:
泉隆、佐久間尚也、森秀一郎(北海道東海大学工学部電子情報工学科)、荻生雅人(医療法人社団三草会クラーク病院リハビリテーション科)、井野秀一、伊福部達(北海道大学電子科学研究所)
掲載雑誌名:
第12回リハ工学カンファレンス講演論文集 12巻 443~446頁(1997年8月)
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概要:
上肢麻痺者のための食事動作の補助装具の設計のため、健常被験者の食事動作時の上肢の動作解析を行っている。肘の屈曲伸展、前腕の回内回外、手の掌屈背屈、橈屈尺屈の運動の自由度に関して実験を行っている。健常者を被験者として、各関節の可動域を調べるための実験、日常の食事動作を模擬させる実験、手指の自由度を抑制することで不自由な食事動作を模擬させる実験の3種類の実験を行っている。その際に肘関節、手関節、前腕の各関節をゴニオメータを用いて測定している。実験で得られたデータを基に検討した結果、肘関節と前腕は関節可動域程度の自由度を満足するように、手関節は食事動作が十分に行えるように、補助装具を設計するべきだと結論づけている。また、肘関節の自発的な運動を補助する部分を例にして、補助装具の仕様を満足するための対処法に関しても言及している。以上、開発する食事動作の補助装具の基本的な設計概念をまとめている。